蘭のブログ -20ページ目

g@me.

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2003年
監督:井坂聡


東野圭吾「ゲームの名は誘拐」の映画化。原作を読んでいないので結末を知らず
その点楽しめました。

広告代理店のやり手クリエーター佐久間(藤木直人)は自分の企画をあっさりとつぶしてしまった
ビール会社の副社長蔦城(石橋凌)に腹を立て、特に目的もなくその自宅を訪れた。そのとき
家の塀から娘の樹理(仲間由紀恵)が飛び降りてきて、二人は出会う。
樹理は自分の不幸せな身の上を語り、蔦城に恨みを持つ二人はすぐに意気投合し、復讐するべく
偽装誘拐を計画する。


原作はどうなんでしょうか。この通りなのかしら。
騙したつもりが騙されて…でもやっぱり騙されて、と二転三転していくうちに
いったいこの二人はお互いをどう思っているのかさっぱりわからなくなってきます。
それが狙いなんでしょうか。

最後まで見ると、「あ、そういうことね」とはなるのですが。
終わり方は気に入りました。ラスト佐久間のあっさりした感じもいいし。
最初に騙されたところまでは素直におもしろかったんですが。懲りすぎはかえって逆効果かも。

はじめに佐久間が蔦城の自宅を訪れることまで計画に入っていたということなのでしょうか。
設定が無理やりな感じでなんか不自然に思いますが。
でも誘拐を計画したはずの佐久間が実は…というところは、意外で面白かったです。





長江哀歌(エレジー)

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2006年 中国
監督:ジャ・ジャンクー


2009年の完成に向けて工事が進む長江の三峡ダム建設プロジェクト。
この工事により水没してしまう奉節(フォンジェ)。そこへ16年前に別れたきりの妻子を探しに
やってきた炭鉱夫ハン・サンミン。同じ時に出稼ぎにきたまま2年も音信不通の夫を探しに
山西省からやってきたシェン・ホン。二人はそれぞれにこの町で愛する人をさがして歩きます。

昨年新聞の映画評で何人もの映画評論家がベスト3に選んでいたので、これはすごい映画だぞと
思い見たのですが・・・。
映画をたくさん見る人たちと、ひと月に数本しかみない一般人との解釈の差を感じた映画でした。

移住を強いられ、はたまたみんなとても貧しく、散々な目にあいながらもたくましく生きていく
市井の人々の暮らしが、長江の河原で繰り広げられていきます。

映画としては地味な作品です。詩情豊かに描かれているとは思われますが、どうかな・・・。
映像が奇麗なわけではないし。
これがわかれば映画通なのかな、と思いながらグッタリして見ていました。

ヴェネチア国際映画祭グランプリ受賞作なんですよね。よくわからない…。



ヒトラーの贋札

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2008年 ドイツ・オーストリア
監督:ステファン・ルツォヴィツキー


第二次世界大戦中、ナチス・ドイツがアメリカ・イギリスの経済混乱を狙って
大量の贋札製造を行った「ベルンハルト作戦」が、贋札作りにかかわった
ユダヤ人サロモンの目を通して描かれています。

「シンドラーのリスト」や「ライフ・イズ・ビューティフル」その他のナチス・ドイツの映画で
さんざん見てきたような光景が繰り広げられていきますが、この映画では
偽札造りに携わることと引き換えに命を保障されている人々が描かれています。
しかし完璧なものを期日までに作らなければならないというプレッシャーや
自分たちの行動は仲間を裏切ることになるのだという苦悩で、生き延びるため
とはいえ、皆精神的に追い込まれていきます。

淡々と完璧な偽札をつくっていくサロモン(カール・マルコヴィクス)も精神的にダメージを受け、
戦争が終わった後で、カジノで偽札を全部つぎ込みすべて使い切り、抜け殻のように
なってふらふらと歩いて行く姿が印象的でした。

そんな中最後までサボタージュで抵抗していくブルガー。
アウグスト・ディールは「青い棘」でこれはいい!と思った俳優ですが、この映画でも思いっきり暗く
頑固な青年を好演しています。私にはサロモンより印象的でした。

というか、抵抗が見破られいつ殺されてしまうかとドキドキはしましたが、
なんというか、インパクトに欠けるというかすっきりしていないというか、サロモンに
華がないというか…かなり期待して見ただけにイマイチ盛り上がりに欠け物足りないなぁと
思ってしまった映画でした…。