今後の株式市場ってどうなる? | spider-thread-21のブログ

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皆さん、こんにちは!

 

今週は少し時間が出来たので昨日に続いて今思っていることを書き留めておきます。

 

Markets climb a wall of worry.

 

よく知られているように株式市場では上のような格言があります。通常は弱気相場の後の強気相場への転換期に徐々に下値を切り上げていく局面で出てくることが多いようです。

 

これまでの日本の株式市場は30年以上を経て漸く市場最高値を更新した訳ですが、そのプロセスは正に、どうなるだろうとビクビクしながら上昇し、今年に入って速度を増しながら7月上旬には一気に42,000円を突破しました。ところが、そのスピードが予想以上に早かったこと、個人投資家の市場参加が増えたこと、順張りのAIによる自動売買が増加したこと、そして、個人の信用取引の残高も大きく積みあがったところで、日本の金利が想定外に上がりそうという雰囲気が日銀の政策と絡んで出てしまい、驚くような速さと幅で株価が崩れたのが7月末から8月5日の暴落イベントでした。

 

では今はどういう状態なのでしょう?

 

8月5日の暴落後にお伝えした通り、今はボックス圏を行ったり来たりするフェーズになっていますね。日本の自民党総裁選や米国の大統領選など政治絡みのイベントが落ち着くまでは方向を決するのは難しいという一般的な読みと同じです。ただ、日本の株は高いのか?と言われると、勿論、業種や会社で違いはありますが、総じて高くはないと思います。というよりも、8月5日の暴落からの立ち直りが遅い銘柄も数多くあって割安の優良企業が散見されます。

 

ではどうしてボックス圏を行ったり来たりしているのでしょう?

 

これは一つには日本の金利の上昇圧力と日本の財政赤字に対する不安が根底にあるのではないかと思います。国債が暴落すると株も暴落しますから。

 

少しおさらいをすると日本の財政関連は以下のような状況です。

 

① 日銀は国債の買い入れ額を絞る計画

② 買い手(日銀)が減る中で財務省は国債の大量消化が必要

③ ②ができなければ国債価格が下がり金利は急上昇のリスクあり

④ 国債費を賄うための国債発行が必要な日本はGDPの倍以上の借金で先進国最悪の財政状況

⑤ 金利が想定以上に上昇すると甚大な経済的被害が日本+世界に波及する可能性がある

⑥ 日本の銀行は既に国際的資本規制の下、国債の大規模な買い手にはならない

⑦ 円安や世界的なインフレの影響を抑えるための補助金、世界最速の高齢化社会への社会保障費や医療費の増大、半導体産業などへの政治的かつ競争戦略上の補助金の増大などで政府支出は増大傾向だが、政治も絡む財政規律は低金利の世界で緩んだ状態が継続中

⑧ ⑦を考えると消費税は更に5%以上の増税が必要だが、それでは選挙を戦えない。

 

上記に加え、日本は地震や台風の被害が毎年のように繰り返されており、いつ起きてもおかしくないと言われる南海トラフ地震の備えも覚束ない状況です。更に、日本は人口減少社会なので、子育て支援や高齢出産などへの対策など、国の根幹を支える部分への対策も長年放置され、今なお不十分です。

 

上記のようなことを考えると、日本の将来が本当に明るいのか、という不安は当然、言語化しているとは限りませんが、我々は漠然と感じていると思うのです。

 

財政面の規律などを考えると、もう20年以上前から大問題として東大などの研究者が指摘を繰り返してきました。しかし、僕の私見は、「分かっている問題は対処が可能」というものです。例えば、中国の不動産バブルやシャドーバンキングのリスクは10年以上前から言われていますが、世界経済を破壊するような事態にはなっていません。これは分かっている問題だから、少しづつ法整備や対応を行ったからだと思います。リスクは分散していなければなりませんが、日本の財政問題は世界にとっても深刻な問題ですから、国債費をどのように処理するかの出口は難しいながらもPlan A、Plan B、Plan Cというようにレベルに応じた検討は進んでいると思われます。というか20年以上前に、既にそうするべきとの提言が東大の研究者たちから発表されていました。米国も当然に黙っていないでしょう。中国を意識した枠組みでも日本に倒れられると困りますから。

 

ですから、日本は過去30年の停滞から、やっと浮上の兆しが出てきたばかりの状態で、大きな流れで見ると、弱気相場から強気相場への歴史的な転換点にあり、

 

Markets climb a wall of worry.

 

と、いう状態にあると僕は見ています。勿論、短期的には色々なことが発生するとは思いますが、現物の長期投資をするという意味では、強気で挑んでよいと思います。信用取引はしっかりとリスクを抑えて取り組み、ゆっくりと積み立て投資をする方針を中心に据えていけば、特に若い世代は大きな利益を長期的に享受できると思います。

 

以上が僕の見立てです。それでは、三連休の残りも楽しんでくださいね!