久しぶりにちょっと講義チックなお話を・・・。
命題:アメリカの株価が大きく調整するなんていう話は時々再燃します。それって本当なのでしょうか。
チャートだけを見ていると何となく株価の上昇する傾きが過去30年でも急峻過ぎる!なんて話になりますね。これはチャーティストが時々陥る罠だと僕は思います。
下のグラフはVOOっていうS&P 500のETF価格とEPSを並べたものです。
皆さんはこれを見てどう考えますか?
米国のS&P 500のETF株価もESPも過去5年でそれぞれ約1.8倍になっています。
これがバブルかどうか、冷静に考えてみましょう。
ちなみに株価をEPSで割っても過去5年の間は大体8倍程度で推移しています。
世の中には騒ぐことが好きな人たちもいますが冷静になった方が良さそうですね。
期間を長くしてもS&P 500の上昇率とEPSの上昇率の相関は高いです。
同様に日本のEPSってどうかというのも調べてみるのは興味深いと思います。米国の企業のように一株当たりの利益率が上がっているでしょうか。そしてこれから利益率がどのように推移すると予想されるでしょうか。
ところで、上のグラフを見るとと2020年3月のコロナショックが絶好の買い場であったことは一目瞭然ですね。3月と言わずとも、5月になっても絶好の買い場であったことが分かります。
要するに急いで買わなくても、冷静な人はしっかりと稼げたわけです。勿論、コロナショックの当時に企業のEPSがその後、どのように推移するかを冷静に見極めるのは難しかったでしょう。ただ、中期的にどのレベルに収斂していくかを予想するのに学歴も経験もあまり関係ないと思います。
ウォーレン・バフェットは一般人はS&P 500のETFを買うことが賢明だと言っています。それは定期的な銘柄組み換えでEPSの推移を分析しなくても済むからですね。大きく失敗せずに、ゆっくりとお金持ちになれる方法なのです。勿論、配当の再投資をして複利の成長を目指すことが賢明です。そしてアメリカが成長しない方にかけることは間違いだとも言っています。これはEPSの成長可能性を世界中で比較した結果の叡智ではないかと思われます。
グラフを見ると、パニックに陥って、自分の軸を持たず、人の意見に左右されるマインドでは厳しいということかも知れませんね。冷静な時に自分の軸を固め、自分の頭で考え抜いて誰のせいにもしないマインドを涵養したいものですね。
過去50年以上のデータから、株価とEPSの変化率の相関は非常に高いと言われています。当たり前と言えば当たり前ですね。
株価は将来の企業価値を現在価値に逆算していくものです。稼げる企業は稼ぎ続ける確率が高いわけです。ですから高PERの銘柄が低PERの状態になったり長くその状態が続いている銘柄発掘はAI分析が進んだ今日では難しいのです。だから小型成長株に投機的なマネーが流入するのです。
そして稼げる企業が多い国は国力が高くGDP成長率もそれに相関します。要は稼げる国は稼ぎ続ける確率が高いのです。それはそのような国を設計したからですね。そして稼ぎ続ける仕組みを更新し続ける教育や体系が社会に埋め込まれているのです。
さて、日本にその教育や仕組みが埋め込まれているか。。。国が迷走しているならば、個人が勉強して、力をつけて世界中で稼ぎ、愛する日本で生活をEnjoyするという方法もあります。悲観は何も解決しないでしょうから。
投資をする上ではこれらのことを長期的視点として据えておくことは非常に重要だと僕は思います。
参考になれば嬉しいです。
