映画 プーサン | 今日はなんだか

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カレー好きベーシストspicy-maricoのブログ

プーサン 

市川崑

1953年



この映画の野呂は何をやってもダメ

車には轢かれそうになるし

教師ではあるが生徒にはバカにされ

経営者にはいいように扱われ

あげくはクビになり

女性へも上手くアプローチできず

見ていてもイライラするほど

何たって名前がノロである


かくして時代は戦後8年目

強い者、金持ち、政治家等が勝者とされる

一方野呂は明らかに敗者である

金も地位もなく職も失い

周りからはバカにされてばかり

しかし本人はそこまで気にしている風でもない


彼は本当に敗者なのか?



ガン子が自分の主張を貫き

死に損ねている時にも

野呂は働き口の面接に行った

しくじりながらも採用された


野呂、意外と頑張っている


そして

まだ誰も起きていない早朝

職場へと向かう

相変わらず猛スピードのトラックに怯えながらも急ぎ足で向かう


勝つことだけが正義とされる社会と

そんなことに関心のない風の野呂と

どちらが正しいのか



少し考えてしまった


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