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スクラップの常々

一度壊れたモノの修復のために





 


 昔から車が好きだった。今も変わりなく。

小学校のころ、近所の気合の入った兄ちゃんが日曜日になると愛車を磨いていは、ご満悦な顔して私に問いかけるのだ。



「いいだろボウズ、乗ってみるか?」



そう言って、私を半ば拉致する形で自慢の愛車に乗せて。
いろいろな所に連れて行ってくれた。


子供だった頃でも思った。




兄ちゃんの車は、ほかの車よりもずいぶん小さくて。そして、なんて四角くて丸いんだろうって。




その後、何年か経って。
近所の兄ちゃんは結婚して家庭を持って、気がつけば大きな車に折り変えていた。

でも私は昔、兄ちゃんによく乗せてもらった小さくて四角くて丸い車を、私が乗る最初の車に選んだ。




その車の名はローバーミニ。




愛すべき、ローバーミニ。

ミニ1

 

台風で高潮に呑まれても、蘇ったこともある不死身の車



 

若きを支えてくれた相棒

内装1

 
愛情も金銭も情熱も注ぎ込んで、どんどんと形を変えて行く相棒


 

内装2

 
気がつけば、店の看板を背負ってレースまで出ていた。

TIサーキット




 でも、悲しいことに。

それは、この車の良さを教えてくれた近所の兄ちゃんと同じ理由で。
私にも家族ができて、ファミリーカーの需要に苛まれることが、ローバーミニを手放す理由となった。


今でもその愛情、その愛着、その憧れ、そのトキメキ、その感情、その所有欲。
全てが覚めやらぬ親愛なるローバーミニよ。再び私が君を手に入れる日は近い。近いと断言しておこう。

そうしないと、いつまで経っても君を手に入れれないから。



大げさな事を言ってるように聞こえるかもしれませんが・・・・・・それがローバーミニに魅せられた人の言葉です。


私もそのうち、その世界に返ります。壊れた自分を直して行くために。




まぁ、生き急ぐことなく  ぼちぼちと。