本書は、芥川賞作家でもある三浦清宏氏が、ハイズヴィル事件以来現在までのスピリチュアリズムの歴史の流れを解説したものです。


事象の詳細な記述とともに、背景となる当時の社会状況を踏まえた解説や、なぜ英国で心霊現象を科学的に研究しようという機運が生じたのかといった問題についての分析が行われており、非常に興味深いものとなっています。また、巻末の年表も、大変役に立ちます。


本ブログをお読みの方に中には、江原啓之さんの書籍しか読んだことがないという方もいらっしゃると思います。江原啓之さんの書籍の中でも、ハイズヴィル事件について触れられていますが、それがどういうものなのか、その後どのようにスピリチュアリズムの歴史が進行したのか、知りたいという方もいらっしゃると思います。そういった方には、本書は有益な解説書となるでしょう。


また、江原啓之さんのスピリチュアリズムは、英国で学んだスピリチュアリズムを基礎に、ご自身の霊能や経験、思索を通じて形成され、それを現実生活での人生哲学として作り上げたものといってよいのではないかと思います。


その基礎となったスピリチュアリズムがどのようなものであって、どのような経過を辿り、その中で多くの人々が、世間の無理解や中傷に耐えながら、スピリチュアリズムを堅持してきたのかを知ることは、私たちのの霊的真理への確信を強め、理解を深め、生活での実践へとつなげることに役立つのではないかと思います。