少し前から、ずっと迷っていたことがあった。
それは、仕事の内容について。
わたしは、とてもありがたいことに20代から30代にかけて、
株式市場に関わるキャリアをたくさん積ませてもらえた。
自分ががんばったということもあるけれど、
会社のステージと、いろんなタイミングと、そして周りと・・・
たくさんのおかげさまで、得られることができた「キャリア」だ。
このキャリアを使えば、今でも就職先はみつかる・・はず。
そして、ある程度の年収も見込めるだろう(と思う。)
なのでたとえば、わたしの経歴を語るとき、このキャリアはメインになるものであり、
はずせないものだったのだ。
そして、それがわたしの仕事のひとつの「アイデンティティ」ともなっていた。
でも。
いつからか、この誰かがババをひくようなケースが多い、切った張ったのような、そして魑魅魍魎の(ようにわたしは感じられる)この世界には、全く興味がなくなってしまった。
興味がない状態で、仕事をしてもいいものか。
こなすことはできるけど、きもちは入れられない。
そんな仕事は、失礼ではないのか・・・
ずっとずっと迷っていた。
で、今日。わたしの背中を押す出来事があった。
このブログでも何回か登場している、前職の上司。
しばらく音沙汰がなかったのだけど、急に連絡があった。
仕事の依頼をしたい、ということだった。
正直、きもちは乗らなかったけど、ご恩もあるし、お話だけでも・・と聞かせてもらった。
とにかく、話がデカイ。
そして、相変わらず?何かを転がすようなテクニックと手口。
全然・・・わたしの中に入ってこない。
何をいっているのだろうか、という状態だ。
かろうじて、話をまとめ、確認し、持ち帰ってみたけど
冷静になればなるほど、わたしはここにエネルギーを使いたくない、とはっきりわかった。
というわけで・・・
早速、お断りのメールを先ほどだした。
わたしは、もう二度と株式市場に関わる仕事をすることはないだろう。
得たキャリアとはさようならすることになるけれど、
書面上にはあらわれない、仕事で大切なことはたくさん学んでいる。
これは、活かしていきたいと思う。
そして、これからは、心から応援したい人、やってみたいこと、
それを「志事」としてやっていこうと思う。
さらば、わたしのキャリア。
ありがとう。