心理カウンセラーのかめじなかです
どうせ誰も
私のことを分かってくれない。
最近こう言ったお話が増えてきたので、
私の体験したことと絡めて書いていきますね。
私自身、
「私のことをわかってほしいけど、
自分の言いたい事を言っても、
どうせ分かってくれない。
きっと嫌われる。拒否される。」
という思いがつきまっとっていて、
恋愛していた時には、不安とともに、
ずーっと頭の中をぐるぐるしていました。
けれどこれは、
恋愛した相手だけでなくて、
友達も、上司も、親にも、
他の人にも同じだったのです。
恋愛依存から脱出した後で
また気づいたのは、
そもそもこの思いは、
「どうせ親なんて、
こんなに近い存在のくせして、
私の言いたい事を言っても、
どうせ分かってくれない。」
と、親に対して深く抱いていること
に気づいたんです。
しかも、不安ではなく、
怒りの方だった…と。
当時”怒り”の私なりの伝え方は、
「むすっ」
と黙ってむすっとして、にらんでいる。
子供の頃からこれでした。
けどね…それにもお手本がいたんです。
うちの母親。
怒った時は全く同じことをします。
「むすっ」
と黙ってむすっとして、にらんでいる。
これを見て、私は「怒り」とは、
こうやって表現するものだ。
と学んだし、
それ以外の「怒り」の表現方法が
わからなかったんですね。
大人になってからある日。
父親から、子供の時から言われている、
私をけなす一言をまた言い出し、
私が怒ったのです。
「むすっ」
と黙って父親をにらんでいる。
父親はそんな私を見て、
「あんた、本当に
あんたの母親そっくりだよね!」
と。
私はそれを聞いて、
(はぁ〜!?
てめーは私の何もわかってねーくせによ!!!
こうなってるのも全部てめーのせいだろうが!!!
お母さんと一緒にすんじゃねーよ!!!)
と心では怒り爆発させながら、
「むすっ」
と黙って、父親をにらんでいる。
父親「ほら、それだよ、それ。」
それを聞いて、
さらに、私の怒りは増す…
ということを繰り返していたんですね。
父に対して常にイライラ。
不満だけがたまります。
だから、プイッと、
怒ったまま何も言わずにさる…。
その時は、それで終わっちゃいました。
けれど、もう、
心理に興味を持ち、恋愛依存を克服する!
という時期だったので、
「むすっ」
と黙って相手をにらんでいる。
もういい加減、
それだけじゃない方法を身につけよう。
イライラしたままでおかないことをしよう
と決めたのです。
そして、
数日経ってから気づいたんですけど…
「お父さんは私のことを分かってくれない。」
って私は思っていたけど…
あれ?ちょっと待てよ?
「むすっ」
としているだけで、
その原因とか、
何でそうなってるとか、
何か伝えたことあったっけか?
…あれ?言ってないや。
っていうか、
子供のときに言おうとしたけど、
泣くと嗚咽で言えなくなっちゃって、
どうせ言おうとしても
ダメだったことが多かったから、
伝えようとすること
諦めたんじゃなかったっけ?
ん?となると、
「イライラしている原因」とか、
「何で私が怒っているのか」
って、言ってみたらどうなるんだろう?
と思って、
「あの時何でむすっとしていたか」
ということを、
父親に伝えてみることにしたんです。
でも、怒った理由を
自分が自分でわかるのに、
最初は3日間くらいかかりました(笑)
それくらい、
「どうせ分かってくれない!」
って自分の気持ちに蓋をして、
諦めていたから、
相手に伝えるために
言葉にするのもしなかったんですよ。
「むすっ」
だけで終わらせてたから。
で、やっと分かったから、
父親に伝えたのです。
こんな風に↓
「あの時、めっちゃ怒ってたの。
だけど、うまく言葉にならなくて、
言いたくても言えなかった。
むすってして、私は怒ってるんだ!って
やるしか方法知らないの。
ああ言われて、私はとても傷ついてた。
あの時も、実はずっと子供の時から。
もうそういうこと言わないでほしいんだ。」
そしたら…
父親
「え?お前それで怒ってたの?
気づかなかった…悪い。
そんなつもりで言ったわけじゃなかった。
反省するわ…ごめんな。」
…ああ。
やっと、本当に分かってもらえた。
子供の頃からの
30年分くらいの私のつらかった思いを。
やっと…やっと…ああ、そっか。
分かってくれない
んじゃなくて、
自分のことを分からせて
あげてなかっただけなんだ…
何だ。
親が悪い!みんなが悪い!
って思っていたけど、
私は被害者だって思っていたけど、
勝手に分かってくれないってことにして、
勝手に怒ってイライラして。
勝手にどうしてこうなったかなんて
何も伝えなくて、言わなくて。
勝手にどうせ分かってくれないって
拗ねて、ひねくれて、
勝手に他人を加害者に仕立て上げてたんじゃん。
あーー超恥ずかしい。
私の本当に分かってほしかったのは、
「私は怒ってるんだよ」
「もう言わないでほしい」
「謝ってほしい」
ということではなくて、
「私は傷ついて(いたから怒って)いたんだよ」
ということだったんです。
私が自分のその気持ちに気づいてやっと、
親への怒りが治まりました。
「あ…私、傷ついてたんだ。
気づかなかった…
ごめん、傷ついていたことに
分かってあげられなかった…」
って、自分でもびっくりしましたよ(苦笑)
これに気づいてから、自分の怒りを、
むすっ の態度だけじゃなく、
ちゃんと言葉で伝えられるようになるまで、
3年くらいはかかりましたねぇ…。
それが上手にできてきたら、
相手が父親だけに限ったわけではなく、
仕事仲間も、友達も、恋愛相手にも、
自分の気持ちを伝えられるようになりました。
伝える前にどうせ分かってくれない!
と諦めずに、
自分の気持ちを素直に伝えることで、
誤解されることが少なくなりました
自分の気持ちをあまりにも言わないから、
「何考えているかわからない」
って周りの人たち言われて、
ものすごくショックでしたからね…。
そして、
「やっとわかってもらえた!」という
安心感を得られるようになりました
自分は何を本当に分かってほしいのか?
イライラする、怒るという手段を使って、
一番何を伝えたいのか?
「分かってあげたくても、
言ってくれないから分からない。」
そう、相手は困っています。
だったら
あなたの気持ち、思い、伝えましょう。
どうせ分かってくれないって
諦める前に。まずは…
「自分が自分のことを分かってあげる。」
それが「分かってくれた!」
への第一歩ですからね〜♪
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