ぐだぐだ期 ~しなきゃ v.s. したくない~
ぐだぐだ期2 ~なぜ”できない”のか?~
前回からのつづき~です。
案外長くなってしまったよ。
前回の記事から。
ぐだぐだしすぎて、なぜ”できない”のか?
それは…
1.本当は、したくない。
2.「やらされている」感
3.”やらなきゃいけないこと”を無意味だと思っている
ということを書きました。
今回ははもう少し掘り下げて、
恋愛の中で多いシチュエーションとして、
「別れたいけれど、別れたくない」状況だと
どういうこころの動きがあるでしょうか?
っていうのを書いていきますよ。
「●●なんだけど、●●できない」
これ、頭では「●●なんだ」けど、心では「●●できない」
っていう、矛盾や葛藤が一人の人間の中であるわけです。
この状態でぐだぐだ期に突入すると、とーっても、苦しいんですよね。
そして、この苦しい状態、結構クセになってたりするんです。
「別れなきゃいけない、けど別れたくない」なんででしょうね??
前の記事のポイントで考えると、
1.本当は、したくない。
→もちろん好きな人とは別れたくなんてないですよね~。
2.「やらされている」感
→別れたくないって本当は思っているのに、
友達から、「あんな男やめときなよ!別れなってば!!」
っていう場面で、素直に「うん、別れるよ!」なんてキッパリできる人は
少ないですよね。「不本意だけど、別れさせられた」感ですね~。
3.”やらなきゃいけないこと”を無意味だと思っている
→好きな彼と別れるなんて、無意味ですよね~。
何も問題がなくて、どんなに幸せな恋愛をしていても、
別れというのはとても辛いものです。
傷つきますよね。心痛いですよね。寂しいですよね。
心の防衛の機能として、そういった感情を回避したいのは通常のことです。
これはベースにあります。
もうちょっと無意識な心の部分を観ていきましょう。
特にこのブログを覗いてくれるような方々の傾向の恋愛をしている心理です。
4.見捨てられたくない。
5.必要とされたい。
6.何かしらの報酬があることを知っている。
他にもたくさん要因はありますが、大体の人があてはまるかなと。
愛情とは離れた部分で引っかかってぐだぐだしていることが多いです。
4.見捨てられたくない。
共依存傾向にあると、強烈にここに引っかかる傾向があるんですね。
過去記事にもありますが、
「見捨てられた」と感じることが、一番感じたくない感情です。
なので、暴力を受けようが、お金を搾取されようが、浮気されようが、
心に傷をつけられようが、
自分が我慢さえすれば、別れなくて済む=見捨てられない
んですね。
見捨てられたような感じをほかの言葉で言い換えると…
おいていかれた
見放された
裏切られた
ひとりぼっちになった
などなど…。
そうされることによって、
「さみしい」「悲しい」「怖い」「信じられない」
という感情を強烈に思い起こされたりします。
それって、良い思いではないですよね…。
思い起こされる…そう、過去の記憶や出来事に
何か要因がありそうですよね。
主に、自分の親に、そうされたと感じたことが
あるんじゃないでしょうか??
(カウンセリングではこういったことを安全に見つめなおしたりします。)
5.必要とされたい。
ダメな人、であればあるだけ、自分が必要とされる、と感じることができます。
浮気を繰り返す人
には、
それを許し続ける人。
「私がもっと愛情を与えなければいけない。できてないから浮気するんだ」
相手の問題があって、それを解決するのは”私”であって、
”私”がいないと、あの人は存在できるんだ。
「お前がいないと…」とか、「お前を愛しているから…」
と言ってくれるから、私はあの人にとって必要な存在だから。
そして、”私”を保つために、相手を必要としている、
ということでもあります。
何とかしてあげないと、”私”という存在を感じられないんですね。
その”私”の存在を感じられる人がいなくなるということは、
自分の存在も消えてしまうのと同然です。
そんなこと、嫌ですものね?だったら別れたくないですものね。
相手にとって自分が必要とされているって、
結構うれしいことなんですよね。
頼ってくれてる。信じてくれてるって思えますから。
もうその状態がすっごい楽しくて、相手のためになることがうれしくて、
必要とされたいから、喜んでなんでもする!
っていう状態が好きでやってるならいいんです。
ただ、「尽くして疲れた」「苦しい」「つらい」
と感じているのであれば、やっぱり違和感なんですよね。
ほんとにいいの?なんか違うんじゃない?っていう”私”からの警告。
6.何かしらの報酬があることを知っている。
報酬=”愛情”と思われるもの です。
本当はセカンドだって分かっているのに、自分と会って時の
「愛している」「好きだ」という、甘い言葉だったり。
暴力、暴言を吐かれた後の、「お前のために言ってるのに」
という言葉だったり。
苦しい状況を耐えに耐えて、我慢して、ようやく得られる褒め言葉や、
普段冷たいから、余計に感じるほんの少しの優しさや、
ダメな人だって分かってるけど、甘えられると許しちゃったり。
どれも、あま~いアメ。
普段はムチばかりだから、
ほんの小さな、たいして甘くないアメだったとしても、
何百倍の甘いアメにも感じられてしまうんですね。
そのアメはめったになくて、超レアものなわけです。
そのレアものを味わうために、普段は我慢する。
我慢したら、レアもののアメが食べられる。
レアだから、次はいつになるか分からない。
そしたら、その1回は大事に大事に食べますよね?
普段辛くてもアメ(報酬)がもらえるって分かってたら、
別れを選ぶより、今の状況を我慢できる!
ってなるんじゃないでしょうか??
…まあ、その辛さや我慢した分のアメの量は絶対にもらえないんですけどね。
これって、意識的には分からないと思います。
どれも無意識で、過去の記憶だったり、日々刷り込まれることだったり、
自分にとって否定したいことかもしれないですから。
「”なんでか分からないけど”別れられない」というときは、
無意識下で引っかかってることが多いです。
本人でさえも気づいてなかったりして。
どれも失ったら痛いこと、ですからね。
「別れること」と「自分が我慢しても続けていくこと」
を天秤にかけたら、
「別れること」は圧倒的にデメリットしかない(と思っている)
わけなので、選びたいとは思えない。ですよね…。
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じゃあ、どうしたら「別れたいけど、別れられない」うだうだ期
から脱出できるのか?
一つに、
「別れたくないよ。やっぱり。」という自分の気持ちを認めること。
だって、本音のところ、別れたくないもの。ねぇ?
それだけ相手を大事にしたいっていう心の現れですからね。
とっても愛情深い人なのかもしれない。
自分の心の声を否定するのは、とても苦しいことです。
そして、その思いが暴れ出して、暴走したりしちゃいます。
連絡取らないって決めたのに、メールしちゃった! とか、
まだ彼のことが気になって、何してるのか把握したくなる! とか、
さらに我慢して辛くなって、大爆発してケンカした! とか。
そして、自己嫌悪して、「やっぱり私ってダメなやつだ!」
って自分を攻撃し始めたりね。ほらまたパターン入ってますよ~。
誤解しないでほしいのは、
自分の気持ちを認めたからと言って、別れないという結末になる
わけではないし、
自分が好きでい続けても、相手も同じように再び好きになってくれる
わけでもないです。
これはまだうだうだ期最中ですね~。
恋愛でのうだうだ期って、とっても辛いんですよね。
けれど、そのうだうだ期に入ったってことは、
今までのことに違和感があって、ちょっと違うな…
っていうことに気づき始めた時なんですよね。
この恋愛で、何かを学んでいる証拠だと思うんです。
そして、次のステップへ踏み出すための助走期間。
蝶で言うさなぎのとき。きれいに羽ばたくための準備期間。
けど、次のステップってやっぱり怖いことだったりもします。
”いつものパターン”を外れるわけで、何があるか分からないし、
対策の立てようもないので、裸で放り出された感じになるだろうし。
「だったら今までと同じようでいいや。自分さえ我慢すればいいんだし。」
の”いつものパターン”は楽ですからね。
もし、「次のステップもダメ男だったんですけど!!!」
っていうループにはまってしまっていたのなら、
客観的に見直してみるっていうのも手ですよ。
そんな時にカウンセリングを使っていただければな~って思います。