がんばって毎日書く…と書いた翌日から、どうしよう…と思ってますw
さて、アサーション・トレーニング、第3弾。
”尊重する”ってどういうことだと思いますか?
前回の記事でも、「相手を尊重する」とか、「自分を尊重する」とか書きました。
私の思う”尊重する”って、言い換えれば…
「大事にする」「大切にする」「思いやる」くらいが浮かびます。
自分がちゃんとできているのかな?っていうことを見ていきましょ。
”尊重する”対象は、相手でもあり、自分でもある、ってことです。
相手に対して”尊重する”方は多いと思いますが、
はて、自分に対してはどうでしょう?
”苦しい恋愛で、いつも我慢してる”って分かっているのに、
それをやめようとしないのは、自分の尊重をしていないかもしれない。
”あなたは私を愛するべきだ!”と自分の権利を主張してばかりでは、
相手の尊重はしていないかもしれないですよね。
(アサーティブでなくて、交流分析の概念でもありますが…)
アサーティブ(自己主張)をちゃんとできている方は、
I am OK. You are OK.(私はOKである。あなたはOKである)
という基本的な構えで人と接し、人間関係を構築しています。
『私の権利を主張する。そして、あなたの権利も受け取りますよ。』
もし、両者の間に葛藤や相違があれば、
お互いに歩み寄って、ちょうどいい着地点を探していきますよ、という姿勢。
トラブルが起こるときは、たいがいこうではない時が多いですね。
1、I am OK. You are not OK.(私はOKである。あなたは、OKでない)
2、I am not OK. You are OK.(私はOKでない。あなたはOKである。)
3、I am not OK. You are not OK.(私はOKでない。あなたはOKでない。)
どんな状況よ?っていうのを見ていきましょ。
以前にも使った、『彼氏、彼女のメール返信がない場合』を例にしてみましょか。
1の「私はOKである。あなたは、OKでない」場合。
「なんでメールくれないわけ?1分でもあれば、返信できるでしょう?」
って、まさにこれかな。
他者を排除したり、排他的な人間関係になりやすいです。
相手に自分を押し付けて、相手の配慮にかけたり、
攻撃的なことを相手に感じさせてしまったり。
もしこの場合、相手が「分かったよ…ごめん、返信するよ」
ってなった時は、一時的な満足を得られます。
けど、内心後悔してしまいます。謝られちゃうし、後味悪いですよね。
これをずっと言い続ければ、相手が、
「忙しいの!返信できない時もあるの分かってもらえないの?」
なんて言われて、別れのきっかけにもなりかねませんよね。
2の「私はOKでない。あなたはOKである。」場合。
「メールの返信は都合のいい時で」と言っていながら、
内心は、
「返信するのは当たり前って分かってるよね?”返信は都合のいい時”
とは書いたけど、分かってるよね?絶対ちょうだいね!」
というのかな。
自分で”都合のいい時でいいから~”とか言っていながら、
本心では”絶対ちょうだいね”がかなっていないわけです。
そうすると、
「なんで返信くれないのよ!!!!!」って大噴火をおこしてしまったり。
相手に対する期待、分かってくれない、恨み、八つ当たり…
それがたまりにたまって、最終的には怒りとしてでてきてしまう。
または、むっすーっとして「私の気持ちに気づきなさいよ」
って相手に期待してしまい、「そうか、悪かったね…」
って気づいてもらえれば、相手が罪悪感に駆られてなんとかやってくれるわけです。
これは「むすー」とするという自己主張かもしれませんが、
相手に伝わらなければ、「なんだよ、また機嫌悪いの?いい加減にして」
って伝わる方が確率的に多いので、自己主張とは言えません。
「気づいて」ですからね。主張ではないんです。
3の「私はOKでない。あなたはOKでない。」場合。
は、2・3がどちらも含まれている状態です。
状況により、使い分けたり、変化したり。
1・2の状態が続くと、最終的には3にもなりえます。
ずーっといないまま我慢してしまい、
「きっと返信がないのは、浮気されてる。私がいけないんだ…」
って、自己嫌悪、自責をしてしまって、うつ症状とかになってしまう場合もあります。
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私なりに、なんでアサーティブで、「I am OK. You are OK.」になれずにいるかって、
それなりに傷ついて、次回こそは傷つかないように、
ってやってきた結果だと思うんです。
子供のころに持ってた自信や、自由奔放に遊んでいた時。
親や大人に、「あんたはダメな子だ」とか、
「遊んでるばかりじゃ、夢ををってるだけじゃだめ。現実を見ろ」とか、
前まではいいって言ってたのに、ある日「甘えは許しません」とか。
ショックですよね。子供のときの自分にとっては。
だから自分はダメなんだ=I am not OK.
相手(親とか、大人)が悪いんだ。=You are not OK.
の概念は生まれてくると思うんです。
けれど、それらが全部だめだったわけではないんです。
「あんたはダメな子だった」かもしれない。
けれど、「なりふり構わず友達のおもちゃを取り上げてた」ならそれはダメってこと。
「夢を持つのはいいけど、空想ではかなわないよ」、ってことで、
「やるなら現実的に何をやっていけばいいのか、考えて行動しなさい」
ってことだし、
「甘えは、四六時中ずーっとお母さんと一緒にいることではなくて、
辛いとき、悲しいとき、落ち込んだ時…には頼ってね」ってことだったりします。
成長の過程で、親や、友達や、学校や、職場や、趣味で出会う人たちの中で、
そういう「ちょうどいい具合」を学んでいくはずなんですが、
うまく学べずに、両極端な考え方をもって成長しちゃう人は多いです。
私も含めw
要はバランス。
それも、「I am OK. You are OK.(私はOKである。あなたはOKである)」
というバランスにすると、人間関係がうま~くまわります。
メール返信の例でいえば、私のアサーティブだと…
「私はメールの返信がほしいんだ。すぐじゃなくていいよ。
疲れているとは思うけど、仕事終わったらメールくれるとうれしい。」
と伝えつつも、返信は必ずしも来るわけじゃない。ことも分かってる。
期待という名の”絶対”にはしないってことですよね。
だから、来たら、よかった♪こなくても、怒ったり自分を責めることもしません。
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「I am OK.」 の概念は、人間関係のことだけでなく、
普段から持っていてほしい部分でもあります。
『自信がないから、自信をつける』となると、結構大ごと?のようになってしまうので、
『I am OK.私は私という存在でOKなんだ』ということですね。
行為、行動のことではないですよ。
「わがまま(行為・行動)を言う私、OK」っていうことでなくて、
「わがままを言って、それをやってもらわないと、
愛を感じられない弱い私がいるっていうことがOK」です。
『ありのままを受け入れる』っていいますけど、こういうことですね~。
自己嫌悪したくなりそうなときとか、
相手を非難したくなるときとか、被害者意識になりそうなときとか、
この概念を知っていたのでかなり救われた感じです。
これも、日々の習慣なので、
やり続けていけば、楽に自分の言いたいこと、伝えたいことが言えるようになったり、
逆に言わないようになったり、かまってちゃんにならなくなりますよ♪
お互いに尊重しあう関係、素敵ですよね♪