世間とずれていることは変わりない? | 大学という斜陽産業

世間とずれていることは変わりない?

よく、大学の常識は世間の非常識、などといわれ、大学業界は世間とずれていると批判があったものだ。というか、いまだってあるのだろう。

世間では、物価が上がっていると言われ、企業も製品を値上げし、そして、物価上昇率と比べるとかなり低いものの、賃上げも行われている。でも、自分が知る限り、業界的に賃上げの話は殆ど聞かない。もちろん、自分の知る非常に狭い範囲の話に限定されるけれども。

 

水道光熱費、その他の値上げは、当然大学の運営コストを圧迫する。それに加えて人件費まで上げられない、ということらしい。じゃあ、企業と同じように、学費を値上げすれば済む話でもないので、賃上げは期待できない。

 

かといって、賃下げやボーナスカットにはなっていないから、まだましなのか。いやいや、そういう知った風に納得してしまう思考が、優秀な人をアカデミックな世界から遠ざけてしまう要因なんだろう。