教員組織も仕組みのひとつ | 大学という斜陽産業

教員組織も仕組みのひとつ

昨日のエントリーの続き、いや、もっと根が深いものかもしれない。


大学で教育に関する改革と言えば、カリキュラム改正。しかし、これもかなりの制約がある。それが教員組織。

ある教員が担当していた科目を、そうは簡単に、新カリキュラムではいらないから無くす、とは言えない。逆に、教員の定員みたいなものがあるから、新しい科目を導入する際に、専任教員を簡単に補充するわけにはいかない。非常勤講師に担当して貰う方法もあるけれど、そんなこと言ったら非常勤講師ばっかりになっちゃう。


その結果、カリキュラム改正は、結局微調整で終わってしまう。


そりゃあ、学びたいという学生に対してそれなりの科目を用意しておこうという姿勢は間違いでは無いと思う。でも、現状でも選択科目のせいか、一桁のしかも片手でも余る程度の履修者しかない科目を何科目を維持していこうというのはどうかと思う。さらにその中には、非常勤講師にお願いしている科目もあって、年によっては履修者がゼロないし1ということで、閉講になったりする。だから、それに懲りて次年度は辞退されたこともあって、担当者を探すのも一苦労だったり。


なお、この非常勤講師に依頼した科目を履修者が少ないからといって閉講にしてしまう措置については、いろいろ問題になっている。この点は今回のエントリーでは触れないでおこう。でも、上記主張にも反論や批判があるだろうな、とは思う。