出来ないことを仕組みのせいにしたら何も変わらない | 大学という斜陽産業

出来ないことを仕組みのせいにしたら何も変わらない

大学業界は、ご存じの通り規制産業です。文科省がウンと言わなければ出来ないこともたくさんあります。

その一方で自助努力で色々出来ることもあります。しかし、それはどこの世界にもいる抵抗勢力がとりわけ多いのがこの業界のような気もします。

会社であれば上司命令で強制できたり、異動によって物事をスムーズに進めることができる体制を構築できそうですが、大学ではそうではありません。

また、これは勤務先だけのことかもしれませんが、教員と事務職員の職務の担当領域が明確なようで明確ではない部分もあり、ちょくちょく対立しています。教員側がこう変えたいといっても、その際、「今の体制では出来ない」という決め台詞が出てきます。この体制には、人員や(情報)システムなどが含まれます。

もちろん、その変えることの合理性がないといけませんが。でも、組織に戦略が従っていいのでしょうか。非常に疑問です。


なお、大学改革の根底には、先日のエントリーのおもてなしではありませんが、「学生優先」(甘やかす意味の優先ではありません)や社会のニーズに応えるということがあるはずです。ですが、教員がそう思っているニーズは実際と乖離している可能性もあるでしょうね。