編集者が退職したが・・・ | 大学という斜陽産業

編集者が退職したが・・・

懇意にしていた某出版社の編集担当の方が退職された。

その方ときわめて日本的に、出版の企画を進めていた。そう、ゴーサインは出ていたと思うのだが、特に契約を正式に結んだわけではない。

共著なので、執筆者を手配して、さあ、あとは原稿をまとめて出すだけ、という状況だったのだけれども、執筆者の多忙により、全員の入稿が次第に遅れているうちに、その方が辞めてしまったのである。

もちろん、引き継ぎはしていただいているのだが、やはりこれまでの人的なつながりからいうと、なんとなくやりづらい。なんといっても、その人と会ったことすらないのだ。

しかし、そもそもこちらの入稿が遅れたという後ろめたさもあるので、昨今の出版事情を考えると、企画がつぶれてしまわないだけ、よしとしようか。