一年を振り返って | 大学という斜陽産業

一年を振り返って

今年も残すところ、あと僅かになりました。


去年みたいに個人的な総括ではなく、何となく一年を振り返ってみます。


大学を取り巻く状況は厳しく、日々、「改革せよ」モードです。


教育が重要だといいながら、「改革のための会議」などに時間は空費され、本末転倒的に、教育に割ける時間は年々減っているように思います。小中の教諭の状況はこれよりももっと非道いのかと思うと、もう、公教育に子供教育を委ねるのは如何かと思わざるを得ません。かといって、自分が子供の教育にかかりっきりになることも出来ません。


検索ワードを見てみると、給与関係が世間の(関係者の?)関心があるようですが、これも、年々下がってきてい、夢がある職業とは言えそうもありません。まあ、金銭的動機で大学教員になるのはそもそも間違っていますが。


勤務先では、今、成果主義の導入が検討されています。が、本音は、人件費の総額の抑制でしかありません。本来、成果主義を導入したらならば、その成果に応じて比例的に総額が増えていくこともあるはずです。しかし、そもそも教育現場での成果ってなんですか。成果が上がっても企業で言う売上げ(や利益)が増えるわけではありませんので、そもそも、分配する原資が広がらないのに成果主義を導入する意義はわかりません。


ただ、年功序列による俸給表でお互いの収入は確認できるわけで、「あの給料であの仕事か」という人が多数いるのも許し難い現状です。会議はすっぽかす、はたまた入試の試験監督さえぶっちぎるのに、処分は何もない。確かに非道すぎる面もあるので、改めて欲しいとも思います。


そんなような状況で、まあ、中堅どころの分野的にも有望な人たちは、移籍を真剣に考えはじめています。(語学やいわゆる教養関係の人たちはあまり募集もないし、積極的な移籍は無理だと言っています。)このままだと、教員の二層化が進みそうな感じです。


年齢的に上の人たちは、定年までどうにか大学が持てばいいやと考えるだけで、積極的に何かをしそうにもありません。国立の定年後に移ってきた人はまさにその代表。まさにセカンドライフですから。若手は、学内の行政に関係ない今この時に研究業績を積んで、いずれは移籍することを目指す。そして、中堅はいなくなる、という感じ。


じゃあ、自分はどうするのかというと、いい話があったら積極的に動こうと決めました。これまでは、まあ、研究も出来るし、結構居心地も良かったので、色々な話があってもお断りしてきました。しかし、中堅どころの空洞化による影響は、負担増という悪影響になることが火を見るよりも明らかですから、このまま残るという選択肢は積極的に選べません。まあ、「ヒトゴト」ですから、思うようになる保証はないのですが。


しかし、個人的には研究はボチボチといったところで、まあまあ良しとしておきたいです。内外での学会でも報告したし、なんやかんやで色々と書いたし。って、一番重要なのは第三者による評価なんでしょうけど。


さてさてこのブログ、裏の方の話はあまり書けていませんが、来年もよろしくお願い申し上げまして、2007年最後のエントリーとさせていただきます。