教科書を買うか買わないか | 大学という斜陽産業

教科書を買うか買わないか

毎年学生から聞かれる質問:教科書は買った方が良いですか?


確かに、講義以外で売れないので、値段は高い、しかもその一部しか利用しない、という専門書を教科書として売りつけるのにはやや気が引ける。


今年は、ある科目で、個人的に実験をすることにした(と言うほど大げさではないけど)。ある、入門レベルの科目で、知り合いの先生が自費出版していた穴埋め式のテキスト兼ノートみたいなものを教科書として使うことにした。値段も原価+αなので1,000円程度。まあ、携帯代に比べればやすいこと、やすいこと。


最初に、この本を見たとき、「大学生で穴埋めか」みたいな感じもあったのだが、その先生曰く、「(答を書き取るためにちゃんと読みながら聞こうとするので)学生の理解も進むし、授業も静かで良いよ」と聞いて、その効果を自分でも確認したくなったのである。


さてさて、その効果を完全に検証するにはまだ早いが、少なくとも、確かに授業は静かである。その意味では、私語の注意で嫌になる講義と比べると、天国のようである。質問も出てくる。中には、聞き逃したことをもう一度、というのもあるが、一方通行の講義よりよっぽど楽しい。問題は、理解がどれだけ進んでいるのか、である。