ゼミの選択 | 大学という斜陽産業

ゼミの選択

先日の研究会での話。おそらく文系限定ネタなのかな。


多くの大学でゼミ(演習)があると思うのだが、それを何年生から履修させるのかということで少しばかり盛り上がった。あわせて必修にすべきか、特に卒論を書かせるべきかなども。


ゼミを重視している大学では、おそらく1年生に基礎ゼミなるような感じで、専門科目と言うよりも、大学での学び方とかを重視した内容のゼミを置いている。問題は、専門科目を研究するゼミの選択である。


自分の学生時代はゼミは3年から。2年生の秋に志望するゼミを選んだ。最初の勤務先も同じシステムだった。しかし、勤務先は2年生からなので、1年生の段階で選択させる。


研究会メンバーの勤務先も、いくつかはこれらのいずれかで、この他にも、2年の後期からという大学、専門ゼミは3年からだが、2年生向けに、基礎ゼミと専門ゼミの橋渡し的なゼミを設置している大学など、まさに千差万別。


まあ、お酒の席の話なので結論が出た訳ではないけど、おおむね、2年生からのゼミに反対する理由は、1年の段階で専門科目を選ばせるのは無理がある、ということ。2年生からのゼミにした理由(積極的に賛成という感じではない)は、今や4年のゼミは就職活動で成り立たないので、まともに研究をさせようと思うならば、多少無理があっても2年から2年間ぐらいはゼミを取らせたい、というものである。ちなみに、自分の勤務先でゼミが2年から選択させるようになったのは、まさにこの理由と同じ。


これに対しては、卒論を必修にすればよい、という反論もあった。時代の流れに乗ることが良いこととは思わないけど、今や卒論を必修にしている大学は減りつつある。しかも、最近は卒論というもの比重が下がってきているように思う。学生に(就職活動の)面接で何を訊かれたかと尋ねても、卒論のテーマを訊かれたという例はここ数年、全く聞かない。他力本願モードだけれど、就職活動で聞かれもしないようになると、学生のモチベーションもさがるよなあ。


自分の学生時代は、「社会科学」ということもあるのだろうか、特に、経営学や会計学など企業と密接に関連しているような場合、面接の時に結構卒論について突っ込まれたし、そういう話をよく聞いたこのだけれど。