世論調査についての素朴な疑問
たとえば、今日のNHKのニュースで、小泉内閣の支持率が58%に上昇したという(ちなみにいつまであるかわからないけど、ネットはここ )。
このような数字の根拠は世論調査によるわけだが、最近の手法は、 コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDD(Random Digit Dialing) という方法だそうだ。昔は、サンプルを電話帳から抽出していたが、最近では電話帳に番号を載せない人も増えているので、RDD法の方がよいのだそうだ。
でも、最近では、特に若い世代は、固定電話を持たず、携帯電話のみの人もいるので、サンプルがそもそも偏っているのではないかなあ、と思ったのでネットで探して見たら、やはり同じような疑問を持っている人がいました(【電話世論調査について】 )。
さらに、電話に出る人についてはどうなんだと思ったりもした。いわゆるサラリーマンは普通昼間家にはいない。だから昼間に電話をかけること自体偏りがあるだろう。また、内閣支持率の場合、おそらく対象を有権者にしていると思うと、未成年が電話に出るとどうなるのだろう。ちなみに、上記サイトの場合、当該世帯でもっとも年上の人を出して欲しいなどのリクエストがあるらしい。まあ、未成年者しかいなかったり、もっとも年配の人がいなかったりした場合は、非回答者数に反映されるのだろう。
このような素朴な疑問が浮かぶぐらいだから、専門家はいろいろと研究しているのだろうと思ったら、やっぱり学会主催のシンポジウムもあるようですね。
一度ぐらい、世論調査のサンプルになってみたいという野次馬根性はあります。ちなみに、選挙で出口調査に会ったこともありません。