オフィス・アワー導入を巡る議論
今の勤務先では、現在、週2コマ分のオフィス・アワーが義務づけられている。同業の方には説明不要と思うが、これは、学生からの質問に応対するために、研究室などに確実に居る時間であって、勤務時間ではない。
大学によってはアポイントメントを要求する場合もあるようだが、勤務先はアポなしを前提としたものである。
学生への教育を重視しようと言うことで導入していた訳だが、導入するまでには結構すったもんだがあった。
全体的に週に2コマ分は多いという意見が多数を占めていた。あとは、アポなしに対する反対意見も多かった。その際、アメリカの場合、アポなしは少なく、人気教授の場合、アポなしじゃあえない場合もあるが普通だ、なんてことも言われていたが、アメリカのやり方が常に正しい訳ではないと思うので、あまり説得力はないように思う。
その他の意見としては、理系の側からは、基本的にはいつも研究室にいるので、こんな時間帯をわざわざ設ける必要もない、という主張が多かった。
文系の人でも、基本的に研究室で仕事をしている人は、同様の主張をしていた。
おもしろいのは、元々、担当する講義のノルマがあり、それ以外に2コマも拘束することになるので、これをノルマに入れろ、もしくは増担手当を出せ、という主張である。自分は講義のない日は自宅派なので、心情的にはこちらに賛成したかったのですが(笑)、教育重視という昨今の流れを思うと、さすがにおおっぴらに賛成できませんでした。