新任者との挨拶 | 大学という斜陽産業

新任者との挨拶

新年度に入り(なんか、毎日同じような出だしだなあ)、大学でも新たな人を迎え入れることになる。そこで毎年不思議に思うことがある。それは、新たに着任した人とはどのように最初の挨拶を交わすべきなのか、ということである。

普通に考えれば、新任者の方から「この4月に着任した○○です。よろしく。」ぐらいの挨拶があって良いと思う。

もちろん大学院出たての若い人は自から挨拶していると思う(自分の場合もそうだったし)。しかし、他の大学から移ってきたり、他の業界(企業など)から転職してきた場合で、いわゆる年配の人の場合、このような考え方が通用しない、というのがここ数年の感覚である。

専門分野が同じ場合は、直接間接に知っている場合があるので、目下の方が挨拶に行くことはあるかもしれない。しかし、分野が違えば、特に何の関係もないのがこの業界の不思議なところ。私学の場合、特に文系の場合、教授、助教授、講師という職位は、会社で言う上司・部下の関係とは無関係である。職務の範囲に多少の違いはあるかもしれないが、多くの私学の場合、教授も助教授も教授会では等しく一票の議決権があるし、ある意味対等であったりする。だからどっちが偉いとか偉くないとかは職位だけでは決められないし、他業界から来た人の場合、年上だけれども職位的には下になることもある。

まあ、いわゆる国立からの天下り的人事の場合、こちらからお願いしてきてもらっているので、こちらから挨拶に行くのも致し方ないだろうけど。

別に言い訳をするわけではないが、個人的には目上の人は立てているつもりである。

また非常に個人的なことだが、自分は童顔である。だからなめられているのかなあ、と思ったりすることもある。男も一定の年齢になれば顔に責任を持てといったものだが、こればっかりはどうしようもない。

さて、実はまだ今年の新任の方とは会っていない。明日(実質今日)、初顔合わせとなる。果たしてどうなることやら。