文明の利器は人類を退化させる? | 大学という斜陽産業

文明の利器は人類を退化させる?

下でレポートのことを書いていたら、学生とのカンニングに関するやりとりで、こんな事を話したことを思い出した。

かれらは、カンニングペーパーを作るのに、縮小コピーをつかう。小さく、小さくコピーしまくるのである。だから、そこに何が書いてあるかはよく分かっていない。

でも、自分の学生時代、縮小コピーなんて代物はなかった。だから、試験にできそうなところをまとめて、それを小さい小さい文字で書く。書いてみると、まだまだ紙が大きい。そこで、さらに小さい紙に書けるようにまとめ直す。そんなことを一晩に何回か繰り返したら、もうカンニングペーパーなんかみなくても、試験問題に解答すべき内容は頭に入っているから、結局カンニングなんかしなくて済んだんだ、ってね。もちろん、山がはずれた場合は目も当てられませんけど。

でも、ちゃんと講義に出ていて、内容をある程度理解していたら、重要な箇所って分かるから、そんなに山がはずれることはなかったけど。

そんなことを経験すれば、最後には、はじめから見るつもりがないカンニングペーパー作りみたいに、何回も書いて覚えるという試験勉強をするようになっていたなあ。