ドラマ「愛の、がっこう。」


第5話「校則違反」の回で

とても好きなシーンがあります。


愛実の母早苗とカヲルが

THE JOKERで対峙する場面です。


この日の昼間

大雅の弟に絵本を届けるため

愛実は大雅の母奈央に会っています。


まさか同じ日に、今度はカヲルが

愛美の"お母さま"に会うことになるとは…



このシーンでの

ラウールさんのお芝居が素晴らしくて


言葉からも目線や表情からも

カヲルの心の動きが透けて見えるようで

切なくて涙が出ました。


ベテラン筒井真理子さんの圧巻の演技が

ラウールさんからカヲルの感情を

引き出しているようにも感じました。


素晴らしいですね✨


大好きな人には大切な家族がいて

自分はその人たちが住む世界とは

真逆の世界の人間で

交わることは許されないのだと

思い知らされる瞬間。


大好きな人の母親の

娘を思う愛情から発せられる

真剣でまっすぐな言葉を聞いて

母親の質まで自分とは違うと

感じたかもしれない。


ふたりの間には高い高い壁がある

違う!って言いたい

けれど

自分が一緒にいようとすることは

愛実の幸せのためにはならないのだ。


キツイな…

そんなことわかってるよね…


でも好きなんだよね…ぐすん


進路指導のため夜の学校へ入っていく

愛実の後ろには真っ白な聖母マリア


テキーラを手に

思い詰めた表情でテーブルへ向かう

カヲルの背景にはJOKER


こうした対比の演出が

ふたりの住む世界の違いを表していて

本当にグッときてしまいます。


ちょっとだけ希望を感じたのは

早苗は夫の命令で来ているところもあるし

釣り合いが取れない、不幸になる

と言いながらも

娘が好きになった人を

信じたい気持ちも少しはあるだろうし

(自分も女だからね)


実際に会ってみて

実は彼女自身はそこまでカヲルに悪い印象を

持たなかったのではないかな?


人は思い込みで生きていて

見たことがないモノが怖いから…。

実際に会うとちょっと安心して

無意識に心を開いたりしますよね。




その後愛実に会いに行ったカヲルが

校門の外側で言ったセリフ


そっちへ行って、先生と話したい


これも良かったおねだり

この瞬間の大雅の心の叫びですよね。


そっちの世界に行けたら

誰からも咎められることなく

愛実と普通に話せるのに…


本当に一つひとつのシーンが

美しく丁寧に作られていて

そう、音楽も素晴らしくて


きっとこのドラマは

何度も見たくなるだろうな…と

だからこうして感じたことを

残しておきたくなるのです。


まんまるスフィアピンク薔薇でした。

See you目