昨日「愛のがっこうと高い壁」
という記事を投稿したのですが、
今朝、停車中のバスの中から
お寺が見えて、その門の入口に
次のような文が掲示されているのが
目に飛び込んできました。
自分で超えた高い壁は
自分を守る盾となる
昨日ブログで触れた「高い壁」と
今日、音楽のことで書こうとしていた
「守る」というワードが
絶妙にリンクしていたものですから
自分の世界が反応してくれているようで
とても楽しくなりました。
さて、「愛の、がっこう。」
音楽がとても、とても良いです。
ドラマのラストシーンで流れる主題歌は
「Spiral feat. Yura」
レイニさんの情感あふれる美声に
Yuraさんが柔らかな女性の波を添え
歌詞は愛実とカヲルの
お互いを想う心の様を表しているようで
歌い手のお二人のしなやかな歌声と
ハーモニーに彩られる
切なくも美しいメロディが相まって
揺さぶってきますね 🎼
星ひとつ見えないこんな夜でも
あなたのためだけに
明かりを灯せたなら
矛盾のない人はいない
みんな同じさ ただ 愛しいだけ
本当にそう。
皆何らかの矛盾を抱えて生きている。
正しさや常識にがんじがらめにされて
これはダメ、あれもダメ
他人の評価を気にしたり
比べたり、妬んだり、
恨んだり、卑下したり、
そんな居心地の悪さを
適当に快楽で誤魔化して
何とか生きている
ただ、愛しいだけなのに
感じている胸の内に
自分も気づけなかったり
それを表現できないことは
あまりにも生きづらいのです。
これ恋愛ドラマではないですね
劇中音楽を担当されているのは
菅野祐悟さんで
挿入歌の歌唱は青木カレンさん
脚本は井上由美子さん
演出は西谷弘さん だから
ドラマ「昼顔」チームなのですね。
あの続編の映画は結末が辛かった…。
昼顔も音楽良かったですよね。
「愛の、がっこう。」挿入歌で
作詞もされた青木カレンさんが
SNSで歌詞の一部を日本語で
お伝えくださっていました。
私はお城を作りましょう
あなたのまわりに塀を建てましょう
さあ、一緒に新しいお城を作りましょう
私たちのまわりに塀がある
私があなたを治してあげる
お城を建てて
塀を作って
その中で
あなたを守りたい
愛実の女性性で
カヲルの孤独な心を包み込み
そのことで愛実自身も救われるような…
お互いを守り合う
そんなイメージでしょうか
ドラマの中で何度も映し出される
聖母マリアのイメージにも重なります。
私の勝手な考え方ですが
男性性は物理次元でモノを作り出す
いわば立ち上げるエネルギー
本来はその土台に
女性性のエネルギーが必要だと思うのです。
土台がないと
立ち上げてもいつか折れてしまう。
経済発展やモノの量だけで
豊かさを測ってきた時代が長く続きました。
でもそれはとても生きづらい。
ドラマの中では
愛美の父の姿が象徴的かもしれません。
決められた社会構造の中で
自由に見せかけた不自由を
無自覚に味わい続けてきた苦しみ。
人と比べなくても
そんなに所有しなくても
誰かに評価されなくても
ただ 愛しい
それだけでいいのにね。
母の愛
包み込む愛
清濁併せ呑む愛
慈愛と呼ぶのでしょうか。
(7話で校長先生が言ってましたね。
信じていますよ、と。)
慈愛は母や女性だけのものではなくて
生み出され、生み出す
人間の本質なのではないかと思います。
そこへ辿り着くまでの
プロセスがこの世界の醍醐味なんだよな〜
まあ、だからこそ
愛実とカヲルから目が離せないのです✨
私にとって映画やドラマは
どれだけ感情移入できるかが
楽しむポイントであり、
そういう意味で良作の決め手は
実は音楽だと思っていて。
「愛の、がっこう。」の音楽に
点数を付けることがもしも許されるなら
100点満点の200点付けたいくらい
本当に作り手の愛が伝わるドラマですね。
まんまるスフィア
でした。
See you

