"I don't know how to forget about you.゙
そう言って君は優しく
泣きながら笑ったんだ。
嫌いになったとか
好きな人ができたとか
そういったありふれた理由とは
ちょっと違ってた。
ただひとつ解ったのは
この世界に不変のものなど
存在しないってこと。
規則的な呼吸の音だけが響く
真っ白な部屋で
君へのメッセージを綴った。
「伝えたいことがあるんだ。
僕は今だってずっと
君のこと 大好きだよ。
だからこそ僕は願うんだ。
君は僕のことを忘れて。」
どうか、幸せになって。
夢を語ることの愚かしさだとか
そういったことを説いては
『大人』に浸ってた。
『変わらないものはない。』
君は認めたりせずに
“それなら二人で作ろう”って。
規則的な鼓動の音が
ゆっくりと崩れていく。
「ほら、やっぱり変わっちゃうんだ。」
「僕と君と どちらの考えが
正しいのかって勝負は
きっと僕の勝ちだよ。」
“忘れられる訳ないじゃない。”
そう言って君は優しく
泣きながら笑ったんだ。
“変わらないもの みつけたよ。
だって、あなたがいたこと。
ほら、ここにあるじゃない。”
“忘れるつもりなんてないよ。
いつかあなたに逢いに行って
「あたしの勝ちだ」って 笑うから。”
20101023
この日付、元サイトSphere開設1000日記念 だったんです。
特に関係はないですが(笑)
誰かがいなくなる詞、って
わりとよく書くんですが、今回はあまり暗くないかなと思います。
でも、彼女は淡白な訳でも、感情を押し殺した人間でもなく
悲しさやらなにやら全部ひっくるめて、それを乗り越えて「勝利宣言してやるから待ってろ」と。
そういう、ある種の強さを持ってる人。
最後の台詞だけちょこっと変えて、より自分の中のイメージの「彼女」っぽくなったかな、って感じです。