見えないものを視るって・・・ | Healing Space Sphere

Healing Space Sphere

96年から鎌倉市大船でカウンセリング&ヒプノセラピー&ボディーワークをして来たセラピストです。
2017年に高齢の親を支えるため、横浜市栄区(駅は同じ大船)に移り、カウンセリングと各種レクチャーをしています。


十年ほど前、

ふと知り合った人が眼が不自由だった。

訳あって週に一回、その方の家に行って、

掃除とかゴミ出しとか色々やってたけど、

ある春の日、『花見に行きたい!』って言うから

『おぉ!いいね。』と電車で2駅ぐらいの公園に行った。


眼は見えなくても、かすかに光を感じるし、

嗅覚は調香師として相当なぐらい鋭いし、

確かにとっても不便だけども、

『え~っとね、今、正面にこんな樹が有って、え~っと、こんな色で・・・』

って伝えるのが面白くって、

で、『さわる~』っていって、触れて、嗅いで、顔に花びらを感じて・・・

そして、感じたことを話してくれて、

それの色々な表現を聞くのが面白くって、

遠~くまで見える景色を話して聞かせて・・・

なんだか私もすっごく新鮮で、あんなに楽しかった花見は他に無かった。

私たちは普段、視えているから、

色も形も、鮮やかさも、色彩のハーモニーにも、

とっても鈍感になっている。

視えているのに、見えてないものって、

沢山あるんだと思う。


生活上は、不自由だし、色々と辛いこともある。

それは色々聞いていて、怒りがこみ上げたり、

返す言葉も無いことだってある。

だから、視えないよりも、視えた方が良い。

でもね、視覚一つとったって、視えているのに見得てない。

心の眼で視ることを忘れている人だって沢山いる・・・

一輪の花に、この世の果てしない美を感じたり、

一筋の涙、その奥に、見果てぬ愛が込められていることだってある。

自らの心も体も蝕む怒りや憎しみが、

その心情を、その訳を、

ずっと、ず~っと、聴きとっていった果てに、

いつの間にか美しい蓮の花へと変容してゆくことだってある。


花も、海も、山も、空も、果てしなく美しいけれど、

本当は、そう感じられる心が美しいのだし、

人間ほどに愛しいものって、そうはいないんだよ。

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