歩行にはその人の人生が出る

人生といっても

その人のこれまでの人生の歩み方や

これからの人生の向かい方のこと。

 

どちらかというと後者のほうが強いかもね。

 

 

言葉遣いや所作や服装などでも同じことがいえるが

随所にその人の人生や人生観が出てしまうよね。

 

それらは比較的コントロールしやすいので

強制的に取り繕うことも可能だけど

歩行というものは自分ではなかなか意識できないので

見る人が見ればそこからいろんなことが読み取れたりするものなんだよね。

 

 

歩行でどういうところを見るのかというと

姿勢や左右前後そして上下のバランス、腕の振り方や歩幅、

歩行スピードや目線、前進力や突然の障害に対する反応、

つま先の角度や使い方、などを意識して見ているかな。

 

これらをチェックしていくと

その人の人生観が浮き彫りになってきたりするから

面白いんだよね。

 

 

人生観とはその人の価値観や考え方、今まで生きてきた中でのトラウマやストレスに対しての向き合い方、そしてこれからの生きる力のことだと思う。

 

 

感情と行動というものは相関関係にあるから

感情は行動に影響を与えるし

行動は感情にも影響を与えるものだ。

 

 

なのであまりよろしくない歩行というものは

確実にその人の感情、メンタル、考え方に対して

ものすごい影響力をもってよろしくない方向へと引っ張っていく。

 

 

それがまたメンタルへのダメージとなって

負の∞になっていく。

 

 

歩行というものは何気ないものだけど

実は思っている以上にあなたの人生に大きな役割があるんだ。

 

目指していきたいのは

「自分にとっていい意味で楽な歩行」だね。

 

 

これはどういう状態かというと

インナーマッスルがしっかり機能して背骨を支えていて

重力に対してニュートラルになっていること。

 

 

こうなっていれば肩甲骨や骨盤、ひいては手足の動きも

大きく滑らかになり、脱力が出来て骨格も安定してくるから運動機能も良くなり正しい体の使い方になってくるわけだ。

 

そしてそこに「気分がいい」という重要なファクターも加わる。

 

 

こうなって歩行状態が良くなってくるとどんどん健康になっていく力が強くなるんだよね。

 

 

でも、ここで気をつけたいのが

この逆は逆になるって事。

 

 

悪い歩行状態ではどんなに頑張って健康のために散歩していても、その思いとは裏腹に歩行のせいでどんどん不健康になっていくからね。

 

 

ただ何でも歩けばいいってものではないんだ。

 

 

例えば、靴のかかとの外側ばかり減っていく人は

当然体重が足の外側に掛かっているってことで

すると足の外側の筋肉が固まってきて

体の骨を外側に引っ張ってしまう。

この筋肉のアンバランスにより内臓にも負荷が掛かると同時に呼吸が本来よりも小さくなるので慢性的な酸欠になるため

こんな状態が何年も続けば病気になっていく可能性も高まってしまうというわけだ。

 

 

更には外側の小指に体重が掛かるわけだから

内側にある親指にはあまり体重が乗らなくなり

これが外反母趾や巻き爪の原因にもなり

また、親指は頭部と繋がるので脳血管障害や認知症やアルツハイマーにも関係してくる。

 

 

親指だって使うためについているんだけど

それが使っていないと問題になってくるし、

逆に使い過ぎていても問題が出てくるものだ。

 

 

だから肝心なのはバランスなんだよ。

 

外側荷重のリスクはまだまだあるけど

これだけでも相当健康から遠ざかっていくことは理解できないだろうか。

 

 

それが他にもまだメンタルなどいろんな要素が組み合わさるから歩行改善を本気でやっていくとすれば

自己努力だけじゃマジでムリな領域になってくるよね。

 

 

とにかく考えられる中で

いろんな角度から「整えていく」のが王道だし一番手っ取り早いかな。

 

 

放っておけばどんどん老化していくのが摂理だから

何かしら良いことをやっていきましょう。