カレーは、その香りと味で多くの人々を魅了しますが、特に自閉症スペクトラム障害(ASD)をもつ子どもたちにとって、カレーは特別な意味を持つ食事です。

カレーは具材を変えることはあっても、基本的な味わいは一定であり、この一貫性は自閉症の子どもたちにとって大きな安心感を与えます。

 

特別支援学校教員としての深い経験を持つ私は、このブログを通じて、障害の疑いがあるお子さんを持つご家族や、特別支援学校で働く新しい教員の方々が、不安や迷いを克服し、お子さんの個性を理解し、その能力を活かして充実した人生を送るためのサポートを考える場を提供したいと考えています。

 

この記事は、私の個人的な意見と長年の経験に基づいており、時には率直な表現が含まれるかもしれませんが、それは皆さんのことを思ってのことです。もし不適切な表現があれば、お許しください。

 

安定は安心への鍵

自閉症の子どもたちは、日常生活の中で予測可能なルーティーンや一定のパターンを好む傾向があります。
変化は不安やストレスを引き起こすため、カレーのように味が変わらない食べ物は、彼らにとって安心を意味し、喜びをもたらします。
カレーは、味覚や嗅覚の過敏さを持つ自閉症の子どもたちにとって、安定した美味しさの源です。
 

信頼と好意の構築

自閉症の子どもたちにとって、親や担任の先生のように日常的に接する大人は、安定した存在です。
これらの大人は子どもたちの人間性を理解し、彼らのニーズに対応する方法を知っています。
このような安定した関係は、子どもたちにとって信頼と好意の基盤となります。
カレーが好きなのは、その味が変わらないことに安心を見出すからであり、
同様に、変わらない支援を提供する大人に対しても、安心感と好意を抱くのです。
 

カレーという共通の楽しみ

カレーは家庭での食事や学校給食で一般的に提供されるため、自閉症の子どもたちにとっても親しみやすい料理です。
家族や学校でのカレーの日は、子どもたちにとって特別な日となり、共有される楽しみとなります。
カレーを通じて、子どもたちは他者との絆を感じ、社会的なつながりを育むことができます。
 

まとめ

カレーは、その一貫した味わいで自閉症の子どもたちに安心感を提供し、彼らの生活に喜びをもたらします。
また、安定した大人の存在と同様に、カレーは子どもたちにとって信頼と好意の象徴です。
カレーを通じて、自閉症の子どもたちは家族や社会とのつながりを深め、豊かな人間関係を築いていきましょう。

ちなみに私もカレー大好きです。笑
 

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