大ぼら一代番外地 -1753ページ目

San Francesco

4月4日、1週間お世話になりしBruce宅を出発し、San Franciscoへ移動。FM局KFJCからスタジオライヴ出演を打診されておれど、San Joseまでは約5時間程要すれば、スケジュール的に無理と判断、況してやメンバーは一昨日に到着せし故に未だ時差ぼけ気味なれば、今宵のライヴにも差し障らんとの思いもあり、御丁重にお断り。果てしなき青空の下、約6時間のドライヴ、今更車窓からの景色なんぞ珍しくもなければ退屈至極。

大ぼら一代番外地

ガソリンスタンドの売店にて何やら物色せんと思えば、写真の如きメキシカン菓子各種を発見、否、菓子ならぬおつまみか?

大ぼら一代番外地

大ぼら一代番外地

午後6時過ぎ、San Franciscoに到着すれど、我々一行は今宵の会場Bottom of the Hillへは向かわず、Grateful Deadにて御馴染みHaight Streetの巨大レコード店Amoeba Music Haight店へ直行。ツアー2日目ともなれば、既に今回のアンプの塩梅も理解済み故、最早これ以上のサウンドチェックは一切不要。即ちその時間をレコード屋巡りに充てる事こそ、AMTのツアー流儀なり。況してや我々が「God」と呼ぶJustinは、毎年事前に北米各都市の中古レコード屋を調査し、既に今回のツアーに於けるレコード屋巡りコースさえ完成済みの御様子。斯くなる彼に率いられる我々なれば、嫌が応にもレコード屋に連れて行かれるは必定、勿論それこそ我々の至福の時に他ならん。

大ぼら一代番外地

いざAmoeba Music店内へと突入するや、いきなり「Makoto!」と声を掛けられ、見ればDaevid Allen's University of ErrorsやAcid Mothers GongのギタリストJosh Pollockなり。彼はCM声優を生業にしながら、ここAmoeba Musicにても勤めておれば、昨年5月のイスラエルに於けるAcid Mothers Gongのライヴ以来となる久々の再会。
今回は、津山さんがレコードを買い捲らんとの勢いを見せる一方、ツアー前より経済破綻にて今回も質素倹約を旨とする東君は傍観気味、兄ぃは相変わらずマイペースにて目的のものを物色、今回こそ厳選せんと天地神明に誓う私は、何とか厳選果たせしかLP数枚のみ購入。

さて漸く今宵の会場Bottom of the Hillへ。
SHOPZONE設営後、晩飯は店のキッチンによるトマトソースのパスタ+サラダ。全く以て無難な処、激不味くなければ充分許容範囲なり。

大ぼら一代番外地

Mason Jones、5月に来日するStoo Odomを始め、多くの友人知人と再会。今回のツアーポスターを製作せし版画家John Howardとも対面。
今宵も大盛況にて無事終了。

終演後、Stoo宅に投宿。Stooに飲み明かさんとテキーラを薦められれど、流石に今宵は寝不足もあり疲労困憊、勘弁して頂き即寝成仏。


Los Angeles

4月3日、本日よりAMT & TMP UFO北米ツアー開始されん。先ずはBruce宅に届けられし大量の物販商品の棚卸し作業こそ、我々のツアー最初の仕事なり。今回のツアーの為の新譜3種に加え、昨秋の欧州ツアーに合わせリリースせし新譜3種、我がAMTレーベルよりリリースせし2枚組ライヴアルバム「大サイケ」と、新譜が計7種、その他に旧譜や個人のソロやサイドユニットの作品、更にはツアーTシャツやツアーポスター等、その量はBruce宅のリビングを埋め尽くすに至る。SHOPZONE社長の津山さんは、今や慣れたものにしてCD/LP/DVDを手際良く当面の在庫分と販売分に分類、Tシャツ部長の東君は、youtubeにて「一瞬にしてTシャツを畳む方法」を会得し、兄ぃと共にTシャツを色別サイズ別に分類、こちらも当面の在庫分と販売分に分類。工作上手なる兄ぃには、LP用の展示箱を作成して頂く。私の仕事たる全50種を越えるCD/LP/DVDへのキャプション付けも終われば、斯くして棚卸し終了、これにていよいよツアーへの臨戦態勢整いし。

大ぼら一代番外地

大ぼら一代番外地

大ぼら一代番外地

今宵の会場Echoplexへ。西海岸のみKinskiも同行なれば、彼等と再会を喜び合う。今年の6月27日から7月11日までKinskiとAMTにて国内ツアーを行う予定なれば、これは言わばその前哨戦か。
今やAMTライヴ名物ともなりしSHOPZONEもいよいよ始動。

大ぼら一代番外地

ケータリングは例によって生野菜やスナック類。大らかにして大雑把なるアメリカ人に、セロリの筋取りまでは求められねども、ブロッコリーやいんげん豆を生で食らうは本来抵抗あれど、そこは「郷に入れば郷に従え」斯くなる食文化の違いも今や重々承知、些かも問題なし。

大ぼら一代番外地

晩飯は隣接するピザ屋のメニューから注文、私は海老のピザを所望。先日Simeonとの録音の際、昼飯に皆でピザを食せど、そのあまりの諄さに瞬殺されし経緯あれば、このピザはイタリア風薄めの生地にして然して問題なし。

大ぼら一代番外地

MaquiladoraのBruceとEric、The AntarcticansのDavid、Simeonとの録音のスタッフ等も顔を出してくれし中、無事大盛況にてツアー初日終了。写真はSonic Suicide Squad。

大ぼら一代番外地

終演後は、Bruce宅にて皆で打ち上げ。料理上手なるBruceのお手製カレーライスが振る舞われれば、カレーを求め並ぶ姿はまるで学食の如き。

大ぼら一代番外地

大ぼら一代番外地

カレーライスを満喫後は、これまたBruceが用意してくれし焼酎片手に歓談。斯くして初日の夜は更け行き、結局私はBruceと2人して最後まで飲み倒し、午前7時過ぎ就寝。

大ぼら一代番外地

ツアー開始前夜

4月1日深夜、Bruceとのデュオライヴ終了後にBruce宅へ帰宅すれば、「God」こと我等がツアードライバーJustinが、今回のツアーにて我々のサポートを務めるSonic Suicide Squadの面々と共に到着。Justinとは既に4年の付き合いとなれば、今やツアーマネージャーとしても大いに活躍、彼への信頼は絶大なものなり。Sonic Suicide Squadとは、元ありぢごくの気違いドラマーにして最近ではStoogesのギタリストSteve MacKayとの共演でも知られるSam Lohman、Justinの前任ツアードライバーたりしJon SimlerがLive Acoustic Manipulations担当、テナーサックス奏者のVinnie Paternostroの3名にして、特にSamとJonとはJustinとも我々とも旧知の仲なれば、今回のツアーは何とも楽し気とならん。

翌2日にはいよいよAMT & TMP UFOのメンバーがLAに到着。これにて全員集結せり。

その夜は、私のみFM局KXLUにてラジオ出演なれば、Sonic Suicide Squadの面々と赴く。先ずはSonic Suicide Squadのスタジオライヴ録音、続けて私のインタビュー収録。AMTやソロの曲等を流したいとの意向を伺えど、何と私の携行するMacBookのiTune内の音源を使用せんと云われ、果たして今まで幾度となく海外のFM局に出演せし経緯あれど、自ら音楽を流す役割まで務めさせられしは初めてなり。これやったらDJ要らんがな!独りでやった方がどんだけ気楽やねんな!何にせよSonic Suicide Squadのスタジオライヴ録音の間も待たされておれば、結局僅か1時間番組を収録する為に6時間も拘束される羽目に。大いに空腹となりて、機嫌も頗る悪くなって来れど、これも明晩のライヴ告知と思えばこそ、忍ぶべきを忍び耐えるべきを耐え、何とか無事に収録を終えしか。

大ぼら一代番外地