河端一 + 青木智憲(UP-TIGHT) @浜松 TEHOM | 大ぼら一代番外地

河端一 + 青木智憲(UP-TIGHT) @浜松 TEHOM

相変わらず時系列は2週間遅れにて、未だStoo Odom来日ツアー記事投稿せんとすれば、悪しからず。

 

元名古屋猫屋敷女主人ヨーコちゃん宅に投宿させて頂けば、素晴らしき朝飯を馳走になり感激、何せ隠遁独居独身アラ還オヤジ故に、日頃自炊に明け暮れれば、他人が拵え下さる料理こそ至福の美味さに他ならじ。然れど一方にてプロの料理人に対し、身銭切るも己れの手料理にさえ劣る場合「値打ちこくばっかの糞以下の料理で一丁前に大した金取ろうなんぞ、おんどれ20万年早いんじゃ、この糞ド素人が!その包丁で指とチ♂コ詰めて出直して来い!」なんぞと大いに憤る場面も少なからず。

謎の炭水化物拒否症候群に苛む私なれば、茶碗に軽く粧うごはん、果たして微妙なラインなるかな。

 

 

Stooと共に浜松へ迎えど、未だ時間余すと思えば道草、何せ10日間にて10連発たるハードスケジュールの彼なれば、此処はプチ観光へ御案内せん。

斯くして東名高速爆走すれど、急遽豊川ICにて流出、豊川稲荷へ。
豊川稲荷は、稲荷と称されれば神社かと思えど然にあらず、

 

 

鎮守豐川吒枳尼眞天を祀る曹洞宗の寺院「妙嚴寺」なり。

 

 

Stoo献灯之圖。

 

 

曹洞宗の寺院なれど、祀られる吒枳尼真天が、稲束担ぎ宝珠携える天女の姿にて白狐に乗ればこそ、稲荷信仰と習合されにけり。

 

 

然れど曹洞宗とも稲荷信仰とも一見無縁たる聖徳太子も、何故か祀られるカオスぶり。確かに四天王寺は、聖徳太子が建立、現在曹洞宗の寺院なれど、当初は法相宗にして平安中期に律宗へ、更には天台宗へ改宗せし後、室町時代に曹洞宗へ改宗せし経緯ならば、曹洞宗と聖徳太子に直接的な因果あらざらん。

 

 

然りとて矢張り「稲荷」としての認知度高く、其処は手堅く「狐みくじ」なんぞも販売中、

 

 

 

Stooも1体御購入、中に御籤が封入される件を、アメリカ人なればフォーチュン・クッキーを喩えに説明すれど、果たして理解頂けしや否や。

 

 

大黒天も祀られれど、この石像は皆が触れ撫でる故、既に腹や両膝、打ち出の小槌が摩滅、何やら御利益希薄に感ぜらるるは私のみか。

 

 

曹洞宗の寺院の筈なれど、鳥居もあれば、狐像も夥しくして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Stooと御狐様御一同之圖。

 

 

 

 

境内の池に立派な錦鯉共遊泳すれば、鯉の餌も「こいみくじ (恋御籤)」として御籤付きにて販売中。

 

 

参拝終え、参道の土産物屋なん素見せば、稲荷に肖る「きつねうどん風ポテトチップ」絶賛販売中。

 

 

正月等の繁忙期にあらねば閑散とする参道、鄙び具合もいとをかし。

 

 

所謂婦人服を主とする古着屋と思しきあれど、看板に「レコード」とあれば誘い込まれしも当然、確かに店頭には古着ずらり並べど、古道具や甲冑まで販売、

 

 

CDと本とVHSソフトはどれでも3点500円也なる安価設定なれど、ずらり並べられるレコードに関してのみ、ウォーターダメージ喰らうカスEPですら無闇な高額付けられ、一体どないな価格査定やねん。

 

 

界隈の店舗は概ね本日休業、ショーウインドー覗けば懐かしきお面も展示されれど、レトロ気取りつつ結構新しめのものも混入せしか。

 

 

昼飯食らわんと思えど、平日の昼下がりなれば営業中の店なんぞほぼ皆無、漸く狐並ぶ「いっぷく亭」発見、

 

 

営業中と伺えば、Stoo共々突撃せり。

 

 

「三河の赤味噌が味のキメテ」と謳われる「豊川カレー」所望せり。何せ謎の炭水化物拒否症候群に苛む身なれば、外食こそなかなか往生こく次第。然ればライス少々残させて頂くも仕方なし。扨、キメテと謳われる赤味噌、カレー風味の前に完全凌駕されれば、判然とせねど味わいは十分に美味。

 

 

而してプチ観光後、浜松へ向かえば、今宵の会場TEHOMへ無事到着せり。

 

 

今宵はUP-TIGHT青木君とのデュオにして、彼とは四半世紀に及ぶ旧知の仲なれど、デュオとしての演奏は今宵が初。サウンドチェック之圖。

 

 

サウンドチェックも筒が無く終われば、皆して前打ち上げに興じるべく、界隈の居酒屋「それゆけ!鶏ヤロー!」急襲せり。

 

 

今宵の出演者も勢揃い、Stoo、Chinさん、元Lucreziaオーナーよしのさん、青木君。

 

 

フライドチキンをこよなく愛するStooなれば、可成り大振りな鶏唐揚げ山盛り2皿抱え、大いに御満悦之圖。

 

 

会場へ帰る道すがら、Stooが大層御気に召されし看板はこちら。

 

 

今宵、先方務め下さりしはChinさん、ギターとモジュラー駆使されての暗黒サイケデリックパワーアンビエント。矢張り浜松に於いて青木君若しくはUP-TIGHTの影響は可成り浸透せしか、ギターワークが何処となく裸のラリーズからUP-TIGHTへ繋がる系譜に思えれば、成程これこそが長きに渡り育まれし郷土色かな。

 

 

次鋒務めしは我々河端一 + 青木智憲、青木君の情念の絶唱とギター伴奏を軸に即興にて展開、2人して轟音絨毯爆撃の鬩ぎ合いとは云わずもがな。

ライヴ写真ネット上にて拾遺叶わねば、悪しからず。

 

三番手に登場せしはStoo Odom、勿論コントラバス弾き語り。連日好評博す彼のソロパフォーマンスなれば、何と今宵は来場者全員が彼のアルバムを御購入下さり、物販販売率100%の偉業も達成されし。

 

 

最後は今宵の出演者全員にて大セッション。大団円にて幕。是亦ライヴ写真ネット上にて拾遺叶わねば、悪しからず。

 

今宵、河端一 + 青木智憲 @ TEHOMへ御運び下さりし皆様、どうも有り難う御座いました。

 

会場のバーカウンターに宿り、其の儘プチ打ち上げへ突入せり。ハイボールをチェイサーにアブサン呷れば御機嫌至極。

 

 

青木君との2ショット記念撮影之圖。彼は先日胸腺腫が発覚、明日たる7月10日に凡そ9時間にも及ばん大手術控えれば、彼の手術成功と早期完治並びに復帰を祈らさせて頂く次第。

 

 

Stooと青木君親睦深化之圖。

 

 

当初は早々にホテルへ撤収したがりしStooなれど、先天的享楽主義者なればこそか、プチ打ち上げも佳境へ突入するや実は最も絶好調と化し、前打ち上げ会場よりテイクアウトせし鶏唐揚げ召喚、御機嫌マックスな彼を止める事なんぞ最早不可能と知れ。

 

 

斯くしてStooと過ごす最後の夜も更け行きし。

彼は明日からの帝都2公演後、郷里New Orleansへの帰路に就く予定。

因みに翌朝、晴れ男の私と別れし後、単身新幹線にて帝都へ向かわんとされれど、静岡県内に於ける豪雨の影響にて運転見合わせ、あわや帝都公演初日はキャンセルかと危惧されれど、その後運転再開され無事に帝都公演も行われし。

 

5週間に渡るAMT宗家欧州ツアーから帰国後、其の儘雪崩れ込みし国内ライヴラッシュも、是にてひと先ず終了すれば、漸く自宅たる明日香の山寺にてのんびり過ごし得るか。