Berlin | 大ぼら一代番外地

Berlin

午前7時、ツアーバンド宿泊用船室にて起床。昨夜は午前1時半頃まで飲み倒し、禁断の夜食食らい午前2時過ぎに就寝すれば、深酒の御陰にて久々に快眠叶いし。況して得意とするイタリアンリキュールなれば、二日酔いの類い皆無にして、清々しき目覚めかな。

 

 

道中弁当拵えんと、昨日購いし独式カツレツことシュニッツェル最後の1枚を、食堂に鎮座する電子レンジにて加熱せんと赴くや、昨夜の晩飯「ラザニア」残党あり、然れば1切頂戴し電子レンジにて温めるや、

 

 

レタスなんぞ挟む形にて、別途加熱せしシュニッツェルをON! トマトも添え、アメリカの食卓常備ホットソースたるSrirach施せば、一応日本のソースカツ丼を思わせる故、此処は名付けて「日独伊三国同盟カツ丼」完成せり。

 

 

東洋之、哀愁の後ろ姿之圖。

 

 

午前11時、機材搬出せんとするや、再び全クルー総員招集の船内放送あり、クルーの皆様の御尽力あれば速やかに終了、只々感謝あるのみ。而して下船せり。

平常営業「Open Ship」として、午後1時半から午後6時まで甲板解放され、喫茶営業もされる次第。

 

 

いざBerlin目指し出発せり。ドイツ国内のガソリンスタンドやドライヴインに於いて、トイレ使用は有料にして、大小関わらず一回の使用料は€0.50~€1.00也。有料なればこそ清潔に管理される筈と、料金支払いにも素直に応じるものなれど、今回立ち寄りしトイレは€1.00も払わせながら、小便器は殆どが使用不可、大便器は唯一使用可たる1室さえもトイレットペーパー切れなる惨状、皆して文句垂れるも当然かな。

 

 

道すがらスーパーに立ち寄れば、帰国便搭乗まで残す処8日、愈々備蓄食材の最終補充行わんとす。ドイツなればこそ、あの強靭に詰まり切る重量級超硬質ハードコアキャベツを以て、私の十八番たる「温キャベツ」に挑まんと思えば、先ずはキャベツ1玉を確保。主食がジャガイモたるドイツなりければ、ジャガイモ大袋入りにて安価、流石に10kg級の大袋は不要にして、バラ売り以外の最も小袋を以てして1.5kg入りなり。その他カレー大作戦に不可欠な玉葱、何かと重宝するも是亦安価たる人参、電子レンジにて加熱するのみと御手軽なれば「シュニッツェル (2枚入)」やら、而して大好物「鯖燻製」2尾に加え、初めて御目に掛かりし「鰯燻製」も是亦安価なれば試験的に購入せり。

 

 

約4時間のドライヴにてBerlinへ、今宵の会場たるNeue Zukunftへ到着せり。

 

 

 

音作りに無闇矢鱈時間を費やすカスサウンドエンジニアに久々に遭遇、NANI君のバスドラチェックだけでさえ凡そ5分以上費やされ、ドラムセット全体の音作り完了に至るまで、凡そ15分余も要されれば、延々と付き合わされしNANI君こそ御気の毒様。斯くもカスなエンジニアは先ず以て、クリーントーンであれ「ギターの音がデカ過ぎてバランスが取られへんから音量下げたらんか、この糞垂れ流しボケ老害野郎!」と文句ヌカして来てこまされれば、そもそもおんどれが目指すミックスバランスとは、リズムセクションがアホみたく莫迦デカく、ギターが蚊の羽音の如きたれば、丁重に御断りさせて頂き「バランスはこちらで取らせて頂きますので、貴方様にはフェーダー全部上げて頂きさえすれば、後はアホの如くボケーッとスマホ画面でも眺めてもろてて結構で御座いますので、はい。」勿論音量下げろと宣うエンジニア全員に対して可用な応対する訳もなく、結局は全体音量への拘りにあらず、ミックスバランスへの拘りなれば、そのバランスさえ理解下されば、こちらも音量下げて然るべしなれど、今宵のサウンドエンジニアは、飽くまで己の価値観の下、我々の音楽をミックスせんとすればこそ。

 

斯くして不毛に長時間要せしサウンドチェックも漸く終了すれば、投宿先たるホテルへチェックイン。猛烈な空腹感に苛まされれば、2時間後には会場にて晩飯と知らされれど我慢ならず、ドイツ特産ハーコアキャベツ召喚、葉っぱ数枚剥がしチンマシーンへぶち込むや、蓮司2号にて4分加熱、日本のキャベツなら4分にて十分なれど、流石は世界に名だたるドイツ産ハードコアキャベツ、4分如きにてはその硬質ぶり不変にして更に4分加熱するや、漸く食し得るレベルに至れど、如何せん電子レンジにて8分も加熱すれば熱過ぎにて火傷必至案件、湯煎せし麺の如く水洗いに処せり。

 

 

而して「温キャベツ」刻み、しりしりに処せし人参と盛り合わせれば、ポン酢と胡麻油施し和え、別途蓮司2号にて加熱せし「鯖燻製」身を解すや、おろし生姜添え、是にて「蓮司のジャーマン鯖プレート」堪能せり。

 

 

 

会場へ戻るや、楽屋に「ソーセージ入りシチュー」「ベジタリアンシチュー」2種と、

 

 

その他サンドウィッチ拵える旨のハムやらチーズやらパテの類いも用意下さり、私は「赤の器」に「ソーセージ入りシチュー」を詰め、其処へハムやらパテやら適当にぶち込みフュージョンアップせしを持ち帰りし。因みにLe Mans会場に置き忘れしと思い込みし「赤の器」及び弁当箱一式、実は後日バンの座席下より発掘されれば、再び戦線復帰果たせし次第。

 

 

楽屋にてケータリングのハム数枚食らうや体調急落垂直降下、斯くして前座2バンド演奏中は廃人と化し昏睡せり。開演直前に目覚めれば、何とか演奏に支障来たさぬ程度まで回復せしか。

 

今宵は90分セットを披露せり。開演冒頭こそギターアンプから破壊的爆音得られれど、2曲目「From Planet Orb With Love ~ Good-Bye Mrs. Uranus」イントロのリフ演奏時に、音質及び音量の変化に気付けば、以降ギターアンプからの出音が見る見る減衰しショボくなる謎現象勃発。ギター、エフェクター類及びケーブル、アンプ、何れもチェックすれど全く原因不明、最後の「Cometary Orbital Drive」に至る頃には、何をどないしようが、クリーントーン状態にてはほぼ聴き取り不可な程の微音と化し、ファズ起動を以て漸くギリギリ体裁整え得る有様。いち早く異変察せられしNANI君が、砂十島劇場フライング幕開け下さりし故、セット後半2曲は疾走時間が通常より随分長くなり、然ればこそ終演後、ドラムセット周囲はNANI君の肉体より噴出せし夥しき汗にて、まるで放水せしかの如き床上浸水状態と化せり。然れどNANI君の機転に救われ、演奏は筒がなく怒涛の大疾走を以て大団円へ至り幕。

 

[set list] 

1. Dark Star Blues - including : Santa Maria 

2. From Planet Orb With Love ~ Good-Bye Mrs. Uranus 

3. Flying Teapot - including : In A session Not C 

4. Pink Lady Lemonade ~ Sparkling Pink Lady Lemonade

5. Cometary Orbital Drive

 

ネット上にてライヴ写真拾遺叶わねば、悪しからず。

 

終演後及び翌日のサウンドチェック時、再びギター含め全機材チェックすれど全く問題あらざりて、然れば今宵のこの謎現象は何故か。件のカスサウンドエンジニアは、顔立ち等から所謂インド系の血統引かれると御見受けすれば、私が「バランスはこちらで取らせて頂きますので、貴方様にはフェーダー全部上げて頂きさえすれば、後はアホの如くボケーッとスマホ画面でも眺めてもろてて結構で御座います」なんぞと申し送れば「ほなら自分でバランス取ってみてさらせや!この糞尿垂れ流し痴呆ジジイめが!」斯く思われ、何やら神秘の力を以て、私のギターの音量を操作されしか。世の中には信じ難き稀有な出来事あれば、今宵の一件も亦、斯様な怪奇現象の類いたりしか。何にせよ人は見掛けにて判断すべからず。

 

今宵はホテル界隈にバンを駐車し得る場所あらざれば、機材及びバンを会場敷地内へ置き去り、タクシーにて投宿先ホテルへ帰還せり。

禁断の夜食食らうべく、持ち帰りしケータリングのシチュー召喚、そこへスパイス各種ぶち込み、レンジ2号にて3分加熱。別途ドイツ産ハードコアキャベツとジャガイモを各々チンマシーンへぶち込み、蓮司2号にて加熱すれば、是等を盛り合わせ、斯くして「蓮司のリサイクルカレー」堪能せり。

 

 

 

アメブロ仲間たるNANI君も投稿再開、今回のツアー中も並走投稿されんと思えばこちら
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