Utrecht | 大ぼら一代番外地

Utrecht

午前2時45分起床。昨夜はホテル自室にてプチ打ち上げに興じんとするも、結局ビール小瓶1本空ければ敢え無く轟沈せり。気付けば今回のAMT欧州ツアーも4週間目に突入済み、既に「ツアーの身体」を以ての絶好調期も過ぎ去り、愈々累積せし潜在的疲労が現出、心身の疲弊摩滅に起因する全身痛も発症の兆し、然れば「隙あらば寝る」有様と化し、十八番たる夜更かし深夜暗躍も不可となる次第。然れど同時に、経年劣化に由る睡眠に必要な体力さえ維持困難となるや、生来のショートスリーパーぶりに拍車懸り、今朝も僅か1時間半ほどにて目覚めし始末。

然りとて長編の夢を数本立にて鑑賞済み、然も私が見る夢とは、何故か非常に現実に類似すれば、目覚めし直後は夢か現実か判然とせぬも稀ならず、加えて不毛なる程に余りにリアルなれば、実体験せしが如き疲労感も伴うものなり。時折思うは、もしもマルチバース的なパラレルワールドが存在するなら、睡眠時に限定し他のパラレルワールドと意識レベルにて接続可、然れば自分が人生の岐路にて選ばざりし人生を、夢として体験せしめらるるか。映画「インセプション (原題: Inception)」に於いて、夢の中の時間経過は、目覚めている現実世界と比べ遥かに遅く、現実世界は一瞬の時間でさえ、夢の中では数時間たり得ると描かれれど、強ち適当な仮説やストーリー上の設定にあらざらんと実感するものなり。

 

昨夜轟沈前に禁断の夜食食らえども、得てして「何か食うて寝た方が朝起きた時に空腹感を感じる」法則に則りしか、猛烈な空腹感来襲、然れば昨夜持ち帰りしケータリングたる「ビーフシチュー」の如き召喚、蓮司2号は今宵召喚しておらねば、ケトル様ダーク ノワール・ブラック・シュバルツの力を御借りせんと、蓋解放状態にてビーフシチュー詰められし耐熱プラ容器をON! 火災防止煙熱探知機対策として、高熱の蒸気立ち上るを防ぐべくタオルを被せ、いざ稼働させれば、30秒程の沸騰維持を以て見事加熱完了、デフォルトにて十分堪能せり。

 

 

朝飯求め食堂へ赴くや、流石はビール天国たるドイツかな、眼下にはビール醸造発酵タンクと思しきが鎮座、

 

 

ビュッフェ形式の朝飯は、なかなかの充実ぶりにして、煮込み肉団子、ソーセージ各種、スクランブルエッグ、数多のハムやらチーズ、

 

 

茹で玉子もあれど半熟にあらねば、エッグスタンドの意味なし。欧米に於いてプレーンヨーグルトはなかなか稀なれば嬉しきかな。

 

 

欲張らぬよう留意せしにも拘らず、斯様な有様にて腹パン温泉。

 

 

昨夜持ち帰りしケータリングの「サラダ+マッシュポテト+ライス」召喚、珍しくライスなんぞとは、鯖燻製が念頭にあればこそ。謎の炭水化物拒否小に苛む私なれど、仏さんに備えるごはん大盛り程度なら大丈夫かと、過去の臨食実験結果から判断せり。

 

 

この炭水化物と野菜の玉石混淆ならぬ糖菜混淆に胡麻油+ポン酢施し、飽くまでもサラダと定義付けるや、解せし鯖燻製をON! プチトマトなんぞも添えれば、これにて道中弁当「鯖サラダ弁当」完成せり。

 

 

6時間のドライヴを以てオランダはUtrechtへ。今宵の会場dB’sへ到着せり。dB’s は移転されれば未だ絶賛工事中、然れど今宵はソールドアウトと伺えば「そんなこと云うたかてステージとかほんまにあるんかいな?」一瞬脳裏に不安過ぎりし。

 

 

 

 

 

 

 

成程コンサートホールのみ完成、レコーディングスタジオ、リハーサルスタジオ、ラウンジ&バー等は、現在工事中にして9月完成予定なりけり。

 

 

ギターの弦を張り替えんとするや、ブリッジ部分のネジ欠落発覚、しゃあけどどないやって外れてんな。

 

 

斯くして応急処置。ギター職人に見られるや叱責断罪斬首されるは必至どころか、プロアマ問わず世のギタリストからさえ「おんどれなんぞにギター弾く資格もないわ!クソショ☆ニが!二度とギター弾かれへんように両手の指全部詰めて百回自殺して来い!このドチ◉バが!」と糾弾されて然るべし。

 

 

晩飯はケータリングにして、女性スタッフ渾身のベジタリアン料理なり。3種のストッカー並べば、左端からライス、カレールーと思しき代物、厚揚や野菜を具とする汁物にして、更に胡瓜ともやしの浅漬けの如きも並べられ、スタッフの方々が盛り付けるを真似れば、斯くの如し。

その見て呉から当たらずとも遠からずカレーの類いと思い込み、いざ一口食らうや「なんじゃこりゃ!」口腔内に広がるは、カレー然とせしスパイシーな芳しさや刺激にあらず、敢えて例えるなら田楽味噌の如き、甘くして香ばしき味わいなり。人間とは想定せし味と異なるや、本来如何に美味たる代物でさえ不味く感じると科学的に証明済みなれば、成程推して知るべし。二口目は田楽味噌ベースの和風煮込みと思い食らうや、翻り美味にさえ感じ得し。敢えて命名するならば「味噌汁風ベジ贋カレー」か。日本人が到底思い付かぬフュージョンクッキング、然れど下手な無国籍料理の類いより美味なれば、個人的に探究せんと興味抱く次第。

 

 

今宵は90分セットを披露せり。流石に4週間目に突入すれば肉体的疲労も蓄積、疲弊摩滅全身痛に苛まされれど、ステージに上がるや雲散霧消、アストロ魂掲げ1ステージ完全燃焼すべく、轟音ガットリング砲全方位大乱射、砂十島劇場幕開けるや、玉砕上等万歳突撃大疾走にて遂に大団円へ至れば幕。

 

[set list]

1. Dark Star Blues

2. Santa Maria

3. From Planet Orb With Love ~ Good-Bye Mrs. Uranus

4. Flying Teapot - including : In A session Not C

5. Pink Lady Lemonade ~ Sparkling Pink Lady Lemonade

6. Cometary Orbital Drive

 

下の写真は、私がステージ上にて撮影せし1枚。

 

 

ネット上にてライヴ写真拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。

 

 

 

 

投宿先ホテルへチェックインすれば、今宵は☆☆☆☆ホテルにして、無駄に豪華な雰囲気に加え、NANI君と二人では持て余す広大な部屋、而して壁には家鴨が描かれし巨大デジタルパネル設置されし。

 

 

斯くも豪華な高級ホテルの一室を、分不相応などさ回り貧乏ミュージシャンが、粗食調理し異臭充満させるなんぞ万死に値すると重々承知之介。然ればギリギリ許容範疇たらんと、道中弁当「鯖サラダ弁当」を蓮司2号へぶち込み2分加熱、メキシコ産チリソースぶっ掛け堪能せり。

 

 

アメブロ仲間たるNANI君も投稿再開、今回のツアー中も並走投稿されんと思えばこちら
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祥三君のツアー日記はこちら