Hercules
昨日は、長距離移動の果ての早朝再出発、時差ぼけが上書きされるが如し。況して旧友Luisと美酒美食堪能すれば、ホテルへ帰還するなり、実は全員が即寝成仏に果て、而して全員が深夜0時頃に起床せり。
斯くしていきなり時差ぼけ全開状態なれば、午前7時を待ち、朝飯頂かんと食堂へ突撃すれど、受付係に部屋番号告げるや「貴方の宿泊には、朝飯は含まれておりません」然れば界隈のコンビニへ繰り出し、ブリトーとコーヒー所望。然れどこのブリトー、中身が極僅かにしてほぼトルティーヤのみ、添付されるハラペーニョソースの味しかせぬ御粗末ぶり。救いは、此の後巡業するアメリカと異なり、流石はスペイン語圏、コーヒーは美味なり。
午前10時に迎えの車が到着すれば、チェックアウト。私とNANI君は、ベッドをほぼ使用せぬ「夜更かし組」なれば、チェックアウト時のベッドの状態も斯くの如く、まるで未使用ほぼサラピンなり。
ホテルエントランス前に、大型バン停車中、是は紛う事なく我々の迎車と確信するも、運転手のおっちゃん、全く英語通じず、然も雇い主から何と告げられ迎えに来られしか、我々の姿を見るも話し掛けて来る様子もなく、然りとて既に約定の時刻10時を20分も経過、ホテルロビー前に屯ろするは、楽器とスーツケース抱える日本人5名と、大型バンの運転手のみ、普通なら当然互いに確信持ち得て然るべきシチュエーションなれど、況んや英語通じぬとも、せめてキーワードとして「Acid Mothers Temple 」やら、目的地たる「Queretaro」等告げるも、其れ等さえどうにも通じぬ有様、斯くなる上は雇い主に電話させ、何とかコンタクト試みるも、全く埒開かず、其の雇い主の依頼主たるべき今宵のオルガナイザーと思しき名前告げるも是亦埒開かず、ホンマどないなっとんねん。片や我々のブッキングエージェントへ、一連の経緯メール送信、幸いにも速やかなる対応にて今宵のプロモーターへ一報入れて頂けば、そちら経由にて漸く我々の迎車たるを確認、斯くして1時間遅れにて無事出発果たせり。
途中トイレ休憩に立ち寄りしドライブインにて、ハンバーガースタンドの前に、メキシコのオッサン運転手達が屯ろ、皆様ハンバーガー所望の御様子。壁面飾る3D御品書、いとをかし。搭載AI暴走につき芸術的エフェクト加えられる動画なれば、悪しからず。
世界最大の都市Mexico Cityのメガ大渋滞脱出に時間要せば、Luisより2時間と伺えど、実際には3時間半を要し、目的地たるHerculesへ到着せり。Queretaroに隣接するこの街は、検索すれば「静かなHercules (エルクレス) は、Queretaro (リオケレタロ) に隣接する住宅街です。その中心に Cervecera Hércules (エルクレス・ビール醸造所) があり、ツアーや活気あるビアガーデンが用意されています。ビセンテナリオ公園にはシンプルなパビリオンとカラフルな壁画があり、この地域の建物の多くの壁にストリート アートが描かれています。プリシマ コンセプシオン エルクレス教会は華やかな 20 世紀の教会です。エルクレス通りにある素朴なレストランで、タコスなどの地元料理を味わうことができます。」案内されしは高級ホテルにして、況んや全員個室とは、均かの好待遇ぶりに驚愕せり。
更にはウェルカムビール付きとは、流石ビール醸造所を街の中心に構えられればこそか。
会場はホテルから徒歩数分と伺い出動、ホテル含む広大な敷地内に、様々な施設を現在建造中、
而してそのビール醸造所の中も通過、
斯くして今宵の会場たるSalon Salvajeへ到着。此処も含め、ホテルやビール醸造所のみならず、レストラン等が同じ敷地内に建ち並べば、実は巨大な工場跡地を再開発されにけり。
今宵のポスター、我々一同生首晒せば、どういうこっちゃねん。オモロ過ぎな意匠なるかな。
ステージ上にマイクセッティングせんとする間に、昼餐とすべく、レストランへ案内頂くや、御自慢の御当地ビールにて、先ずは景気付けの乾杯。
今や加齢もあり然程ビール嗜み得ぬ私は、この先メキシコ特産蒸留酒「メスカル)」へシフトさせて頂きし。
愈々メキシコの美食存分に堪能せん。「タコス」は云わずもがな。然れど肉のみならず様々な具材がミックスされる豪華仕様、激烈美味な幕開け。
スパイシーな代物、加えてパクチーが苦手な東君は、其の2つこそ要たるメキシコ料理に大いに苦戦苦悶、然ればオルガナイザーTravisの配慮にて、スパイシーにあらざる、パクチー含まぬ、チーズ某たる料理を注文下さりし。私は箸付けねば、如何なる味か知る由もなし。
魚介マリネ「ceviche (セビーチェ)」も、本場ペルーの其れとは随分異なり、生にあらず加熱済み。然れど是は是にて美味。
「グリークサラダ」も添えられし。
主菜たる豚腿肉料理配膳に、一同狂喜驚嘆の声上げるばかり。
僭越乍ら私が切り分けさせて頂けば、
添えられる御当地特産トルティーヤにて食すべし。
肉食欲旺盛なジョンソン、饕餮化せり。
素晴らしき昼餐之圖。隣席にてケータリングたらんハンバーガー堪能されるは、運転手の御仁なり。
私とNANI君がデザート所望するや、是亦特大サイズなる「チョコレートケーキ」と「アップルパイ」登場せり。加熱されし果物を苦手とされるNANI君なれば、自ずから私が「アップルパイ」頂戴すれど、是が人生に於いて最も美味たりしアップルパイたれば、舌鼓ロールに導かれ、歓喜のファンファーレ鳴り響く次第。
ビール大好きジョンソンなれば、歓喜感激の余り、首が捥げし顛末。
とは、当然嘘。例の搭載AI暴走するiPhonee6Sに由る所業なり。
美酒美食満喫満足満腹せし我々、会場へ戻るやサウンドチェック。是亦例のiPhone6Sに由る芸術写真なれば、
ネット上より拾遺失敬せし写真も転載させて頂く次第。
サウンドチェックも終了、美酒美食の余韻堪能する我々之圖。
今宵のオルガナイザーにして、我々の世話して下さるナイスガイTravisのボスHumbertoとの2ショット。
一旦自室へ戻るや、今宵深夜のBandcamp Friday突入睨み、フライングなれど私のソロBandcampページとAMT公式Bandcampページ双方、全データをアップロード、更にはSNS各地へ情報投下せば、是にて私が抱えしツアー出発までのミッション、概ね完遂せり。
会場へ戻るや、既に前座務められしバンド熱演中、然れど私のiPhone6Sにて撮影すれば、斯くの如し。悪しからず。
今宵は90分のセットを披露せり。ツアー初日にして、今宵は客層が熱ければ、景気宜しきセットリストを心掛ければ、初日より「砂十島劇場」幕開けるや、客席も一発昇天、怒涛の轟音大疾走状態にて駆け抜け、最後はguitar crowd surfingを経て大団円へ至り幕。
[set list]
1. Dark Star Blues
2. Santa Maria
3. From Planet Orb With Love ~ Good-Bye Mrs. Uranus
4. Black Summer Song
5. La Novia
6. Flying Teapot
7. Sparkling Pink Lady Lemonade
8. Cometary Orbital Drive
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
終演するや、ドラムセット背後のドアより会場外へ。AMT宗家を筆頭に、私は原則アンコールを行わない主義なれば、そもそも本編にて完全燃焼せんとすればこそ、アンコール用に余力残すなんぞ、観客に対して失礼極まりなし。
斯くして会場の外へ退避すれど、其処は何故かスポットライトの如きナイス過ぎな照明が当たる、格好の撮影ポイントなれば、我々に気付きし皆様、片言の英語「Photo?」一語にて撮影依頼され、我々はチェキ販売し得るアイドルなんぞにあらざれば常々快諾、今宵も1人に快諾するや、瞬く間に夥き群衆と化し長蛇の列、水を口にする余裕もなく、体感200名ぐらいと記念撮影果たせしか。演奏疲れよりも撮影疲れの方が、ダメージ深くならんとする予感。
機材撤収及び物販完了後、関係各位有志を中心に、After Party即ち打ち上げ催さんとされれば招聘頂き、いざ参戦。
ライヴ会場エントランス傍らにあるバーがメイン会場、有志が替わりベンタンにてDJ務められれば、酔いどれディスコ幕開け、皆様の楽しげな様子を、目スカルのグラス片手に眺めれば、女性スタッフに誘われる儘、年甲斐もなくナイトフィーバー。こちらのクラブナイトやディスコナイトは、他人の視線なんぞ一切気にされず、老若男女皆が思い思いに陶酔され踊られれば、心底楽しまれる空気感が心地良きかな。
メスカル呷りつつのナイトフィーバー、酔いが回るは当然の理。然れど幸福ホルモンたる脳汁も激しく分泌されれば、加えてBandcamp Fridayミッションも完遂にて、重責からの解放感も相俟り、既にスパークの兆しを自覚せり。
屋外のバーカウンターへ移動、NANI君とメスカル呷り捲るや、
メキシコ美女も交えての楽しきひと時。
オルガナイザーにしてナイスガイ過ぎTravisと記念撮影。既にジョンソンは酩酊にて絶好調。
果たして何がそんなにオモロかったのか、既に記憶あらざれど、
大爆笑之圖。
女性より舌ベロにサイン求められれば、流石に是は初体験。
更に此の女性より、何かトレードしたしと強請まれるも、ズボンも靴も無理なれば、Tシャツにて手を打てど、彼女が纏うは今宵購入下さりしAMTツアーTシャツなれば、結局アンダーウエアたるタンクトップと交換強いられる羽目となり、人生初のタンクトップ・デビュー飾る顛末。然れど意外や意外、皆様の爆笑苦笑誘いつつも「似合ってる」なんぞと煽てられれば、満更でもなしか。
NANI君より頂戴せしこの1枚、こういうタンクトップ姿のオッサン、そういや世界中何処にでもおるなと、我乍ら地元のオッサン化に苦笑するばかり。
酩酊ジョンソンも絶好調、余りの饒舌ぶりに、私のiPhone6S搭載AIも盛り上がられしか暴走する有様。
アーティストと称される御仁と、何故か御絵描きバトルに至れば、御題が「Sumo Westler」にして、右が私の作、左がそのアーティストの作。
更には何故か「乳」を描けと強請まれ作画。
其のアーティストの方と我々之圖。既に夜も深まり、気付けば残るは我々4名とこのアーティストのみ。酔いどれアホ軍団之圖。
而して其のアーティストも去り、ジョンソンも「あかん、もう目ぇ見えへん!」大酩酊状態にて去られれば、愈々残るは「人間のクズ中のクズトリオ」なり。結局メスカルのボトル2本を空にすれば、そら酩酊して然るべし
ホテルまで帰還すれば、何故か矢鱈記念撮影に興じる我々。
タンクトップ纏うや、自ずから斯様なポーズするは何故か。
斯くして北米ツアー秋の陣初日、無事大盛況大酩酊にて終了せり。
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