Lyon | 大ぼら一代番外地
2018-10-17 04:13:28

Lyon

テーマ:Tour

右足先に鈍痛感ずれば、午前5時起床。昨年11月の南米ツアー中に感染症患いし以来、既に過ぐる5月のメキシコに於ける一件まで、既に計4度再発すれば、これは亦しても再発せしかと思われれど、否、年齢的には痛風の可能性も否めず、何はともあれ暫し痛みに耐えつつ静観せんとす。今回の欧州ツアー出発に際し、腰痛両膝痛悪化を懸念し、MAC隊長時代のモロボシダン宜しく杖を携行すれば、奇しくも大いに重宝せん。

 

 

朝飯食らわんとすれば、昨日と一昨日の2日間に渡る配給米を抱える有様、これを速やかに銷却せねば、自ずから米地獄へ堕つるは必至、斯くして大蒜、玉葱、レタスと共に炒め合わせ、烏賊墨缶投下、

 

 

その傍らにて、玉子2個ぶち込み「ケトル様ダーク ノワール・ブラック・シュバルツ」稼働、蒼き閃光神々しきかな。

 

 

烏賊墨焼飯を薄焼玉子にて包み、冷蔵庫よりケチャップ拝借、即席豆腐の味噌汁も添えれば「烏賊墨オムライス+豆腐の味噌汁」完成、

 

 

「烏賊墨!ケチャップ!ベストマッチ!!」想像だにせぬ激美味ぶり、これは日本にても拵えたき逸品かな。

 

 

「ケトル様ダーク ノワール・ブラック・シュバルツ」へぶち込まれし玉子は、沸騰せし時点にて半熟、暫しその儘放置すれば固茹でとなる次第。

 

 

矢張りインターネット接続叶わねば、これも亦、神の啓示たらんと、徐ろにレコーディング機材一式召喚、斯くして録音作業に勤しめば、足の痛みも暫し忘れ得し。

 

此処「Evil's Art」に備えられるハイテクケトル、温度設定さえ可能なりけれど、何故か沸騰どころか僅か10秒程にてスイッチOFF! される有様、結局シンプル・イズ・ザ・ベストとばかり、電気ケトルたるもの瞬間にて沸騰すれば充分至極、それ以上もそれ以下も求めねば、

 

 

結局フライパンにて湯を沸かし「日清焼そば」投下、

 

 

然れど今度はIHヒーターなればこそか、麺を茹でんとするや、愚かしくも保温状態へ入られ、全く以て煮得ぬ有様、全く以て調理器具に電脳仕掛けや安全装置の類いなんぞ不要と知れ。

 

 

玉葱スライスと刻みしレタスを、ワインビネガー+マヨネーズにて和え、

 

 

その上にフライパンにて炒めし日清焼そばをON! 先の茹で玉子も添えれば、道中弁当「焼そばサラダ重」完成せり。

 

 

今年も御世話になりし「Evil's Art」より、いざLyon目指し出発せり。

 

 

道すがら立ち寄りしドライヴイン内のパン屋にて、忌まわしきフランス式サンドウィッチ絶賛販売中、

 

 

約7時間半の移動を経て、今宵の会場Sonicへ到着せり。

 

 

Sonicは川に停泊する船を改造せしクラブなれば、川に映り込む街の灯りと月光を、甲板より眺むる次第。

 

 

Londonより遥々馳せ参じて下さりし組合長なり。ツアー中に組合長の顔を見るや、何やら安心感さえ感じさせて下されば、正に我等の同志盟友なればこそ。

 

 

足の痛みが悪化すれば、歩行にも大いに支障来たす有様にして、皆様に迷惑掛けるばかりなれば、何とも申し訳なし。

サウンドチェック行えば、フランスは法律にてクラブの音量制限が、最大105dbと定められし故、ステージより壁に設置される音量計を常々チェック、何せジョンソンがシャウトすれば88db、スネア1発93db、然れば105dbとはなかなか厳しき次第なれど、然ればこそマイキング施されるは、ヴォーカル、バスドラ、タム類のみ、後はシンセサイザーをライン入力するのみにして、アンプ類のみならずスネアも生音とは致し方なし。兎に角音量計測用マイクの捉える音量なれば、実際のアンプ自体の音量と、必ずしも一致する訳にあらずして、下手側にその音量計測用マイク設置されれば、上手側の私は、通常通りのアンプ設定にても最大110db程度にして、取り敢えずは許容範囲として下さりし。

 

晩飯は、甲板上に新たに設営されしバースペースにて、スタッフが拵えて下さりしパスタ+サラダとは、毎度毎度同じ献立か。ねじねじ状ショートパスタたるフッジリにバジリコペースト施せし代物なれど、照明が赤過ぎなれば、写真が真っ赤たるも、悪しからず。

 

 

本日は東君の誕生日なれば、ワインにて祝杯上げんとす。東君、誕生日御目出度う。10月16日と云う日程上、愛妻晴香ちゃんには申し訳なけれど、毎年誕生日を海外ツアーにて迎えざるを得ぬ次第、色気皆無な面々なれど、今年もささやか乍ら御祝いさせて頂かん。

 

 

今宵、先鋒務めて下さりしは、エレクトロニカ系ソロ「Savarin au Sonic」にして「Samy de Pratos」なるユニットのメンバーに由るソロなりけり。

 

 

今宵は90分のセットを披露せり。如何せん船なれば、ステージが下手側に結構な勾配を以て傾く有様、更に揺れも加われば、何やら眩暈の如くにも感ぜられれ、更に足の痛みも愈々以て悪化すれば、エフェクターペダルの操作も難儀する始末、而して開演当初、ステージ上は可成り涼しく感ぜられれど、気付けば亦してもサウナ状態にて濁流の如き汗が噴出、斯様に決して演奏条件芳しからねど、客席の盛り上がり具合尋常ならぬ程なれば、怒涛の疾走大暴走の果て、遂にはギター絞首刑にて幕。

 

1. Dark Star Blues

2. Blue Velvet Blues

3. La Novia

4. Disco Pink Lady Lemonade ~ Nanique Another Dimension pt.2 ~ Pink Lady Lemonade coda ~ Cometary Orbital Drive

 

ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂きし次第、悪しからず。

 

 

組合長も手伝い下さり機材搬出も完了、私は足の痛みが悪化すれば、全く以て役立たずにてどうにも申し訳なし。

 

然れば投宿先ホテルへチェックイン後、Morgan伴いLyon中央病院救急外来へ赴けど、若き美人女医2人の診察所見に由れば、懸念されし感染症再発にあらじ、然れど原因不明、取り敢えず投薬にて痛みは一時的かも知れねど治れば、何やら特別仕様の靴下着用を指導される始末。何せ病院内の殆どの医師や看護婦が、英語話せぬ有様にして、片やMorganは英語、ドイツ語、スペイン語堪能なれど、フランス語は然にあらねば、況して専門医学用語混ざるフランス語会話を理解するは難しく、然りとて美人女医達も片言英語にては説明不可、結局1日分の薬とカルテ、更には私の名前印字されしバーコードを頂戴し、ホテルへ帰還せり。

 

 

私の素人所見にては「足底腱膜炎」の症状に酷似、2〜3週間のストレッチを以て、8割の方々に効果見られるにけると知れば、早速ストレッチに勤しむべし。何はともあれ感染症再発にあらざれば安堵せり。

 

 

夜食拵えんと欧州版「出前一丁 東京醤油麺」なるを召喚、パッケージに印字される「DEMAE RAMEN」と「DREAM RAMEN」と空目せり。

 

 

「ケトル様ダーク ノワール・ブラック・シュバルツ」に御出まし頂き、麺をぶち込みスイッチON! 蒼き閃光神々しきかな。

 

 

葱と玉子をトッピングとすれば、斯くして夜食「出前一丁 東京醤油麺」食せり。

 

 

テレビにて謎の古楽団の如きの演奏鑑賞せり。その歌唱は、所謂欧州トラッドフォーク風にあらず正に古楽風、然れど編成は、ヴァイオリン、マンドリン、ハープ、パーカッション、ドブロギター、コントラバスと、古楽団とは思えぬ編成なり。斯様な番組放送されるとは、流石はトルバドールの故郷フランスなればこそか。

 

 

 

 

斯くしてLyonの夜は更け行きし。

 

NANI君のブログも絶賛並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。

更には、ジョンソンのツアー日記もFacebookに綴られれば、こちらも御併読頂きたし。ジョンソンなればこその視点や無国籍文体、いとオモロし。