再び草鞋を履き、いざ大英帝国Londonへ | 大ぼら一代番外地

再び草鞋を履き、いざ大英帝国Londonへ

ぴか様とのデュオ「光宙☆魔呼斗」欧州ツアーへ出征すべく、いざ関西空港へ。

 

 

些か早く到着すれば、何と一番乗りにてチェックイン果たし、然れば2階のフードコートへ赴き、まいどおおき食堂チェーン「関空食堂」にて「ワンカップ+塩鯖+茄子の揚げ浸し+オクラめかぶ」を以て昼飲みに興ずれば、

 

 

もう1本とばかり「ワンカップ+鯵フライ+冷奴+ポテトサラダ」にてセルフ壮行会とせり。

 

 

膨大なガチャガチャコーナー設営されれば、成る程残る小銭をこれにて消費させんとの狙いなり。

 

 

様々なキャラクター商品並べど、この「はにわプロレス」いとをかし。

 

 

流石に夏休み期間中なれば、大層な混雑ぶりにして、然れど殆どが大陸より御越しの観光客と知れば、既に此処は何処やねんな?結局セキュリティーゲートへ到るまでに、何と30分も要せり。

 

 

何とか無事出国手続き完了、搭乗ゲートへ向かえば、是亦恐るべき大混雑ぶりかな。ハイシーズンなんぞに空港へ来るものにあらず。矢張り亦、来夏よりは、避暑地たる明日香の深山にじっと籠るべし。

 

 

午後5時35分発タイ航空Bangkok行きに搭乗せり。

機内食は「チキン煮+ライス+蕎麦+海老サラダ+チーズケーキ」可もなく不可もなく、タイ航空なればタイ料理然とせしを期待すれど、大いに肩透かしたりしかな。

 

 

空の旅の愉しみたる、ハリウッド娯楽大作鑑賞に興ずるべく、1本目に選びしは、チャン・イーモウ監督作品「グレート・ウォール(原題:The Great Wall / 長城)なり。万里の長城を舞台に繰り広げられる、60年に一度現れる怪物「饕餮」との戦いを主軸に、欧州より黒色火薬を求め漂着せし傭兵2人と、女将軍リンとの微妙な人間模様も織り交ぜられし、SF歴史アクション映画。万里の長城を駆使しての宋王朝軍のユニークな特殊戦法は映像的にも圧巻、大いに楽しみ得れど、一方、饕餮の襲来恐るべしたる筈が、生憎映像的にはスリリングさ欠如せしが残念たりしか。

米中合作映画なれど、詰まる処主役はマット・デイモンにして、白人の救世主としての英雄ぶりが誇張され過ぎか、況してジン・ティエン演ずる美人女将軍との満更ならぬ雰囲気なんぞ、映画に於けるホワイトウォッシングと避難されしも仕方なしか。とは云え、個人的には饕餮の頭部に刻まれる饕餮文に、思わずニヤリとさせられし。

 

2本目は、ウェス・アンダーソン監督作品「ダージリン急行(原題:The Darjeeling Limited)」鑑賞せり。不慮の事故死にて父親を亡くせし以来、絶交せし3兄弟が、心の絆を回復せんと、様々な事件に遭遇し乍らもインド辺境の地を列車にて旅するヒューマンドラマなり。不条理な展開に苦笑させられつつも、素晴らしき列車内シーンの演出等大いに興味深くして、通常ならば鬱陶しきヒューマンドラマとしての側面も諄くなければ、シュールなコメディー作品として充分に堪能せり。然るにエンディングに流れる「オー・シャンゼリゼ(Les Champs-Élysées)」は何を暗示せしか。因みにガイドには「アクション/コメディー/ドラマ」なる表記ありて、アクションを求むればこそ選択せし経緯あれど、これの何処にアクションの要素あるねんな!

 

乗り継ぎ地たるタイはBankok空港へ到着せり。London行きへ乗り継ぐべく、搭乗ゲートへ赴かんとすれば、何と余りに遥か彼方にして、結局徒歩にて30分近くも要せり。

 

 

ネット接続果たし、正にこの只今、奇しくもタイ旅行中なるミツルちゃんへメッセージ送信すれば、ニューハーフショー堪能されし御様子なり。成る程、ミツコの更なるバージョンアップを求められての旅ならんや。

 

 

午前1時10分発タイ航空London行きに無事搭乗。

機内食にて「ガパオライス」食せり。

 

 

再び空の旅の愉しみたる、ハリウッド娯楽大作鑑賞に興ずるべく、本日3本目たるは、M・ナイト・シャマラン監督作品「スプリット(原題:Split)」にして、女子高生3人を誘拐拉致せし23の多重人格を有する男に、危険極まりなき24番目の人格「ビースト」が現出せんとするサイコスリラー作品。今更多重人格設定頼りのホラーとは、御粗末極まりなき次第にして、ネタバレさせて頂けば、女子高生が監禁されしは動物園の管理棟地下とは、そんなとこやったら他の従業員がもっと早よ発見したやろ、揚げ足取ればキリなき程に御都合主義な脚本に思わず苦笑あるのみ。均か続編製作せんとされん幕切れ、斯様な駄作に続編不要とは信じて疑わぬ次第なれど、今の映画界とは、彼のデヴィッド・リンチも嘆き愛想尽かされ、遂には引退されし程の御粗末さならん。

 

4本目は、マーティン・スコセッシ監督作品「デパーティッド(原題:Deperted)」鑑賞せり。 香港映画「インファナル・アフェア」のハリウッド版リメイク作品にして、レオナルド・デカプリオとマット・デイモンが演ずる2人の新任警察官が、マフィアへの潜入捜査官とマフィアへの内通警察官たるサスペンス作品。流石にヒット作のリメイクなれば、況してや巨匠マーティン・スコセッシの手に掛かれば、更には怪優ジャック・ニコルソン演ずるマフィアのボスの極悪ぶりもあれば、珠玉のサスペンスに仕上がりしとは当然、最後の最後まで目が離せぬ怒涛の展開も圧巻かな。

 

5本目は、橋本一監督作品「相棒 劇場版IV 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」鑑賞せり。先ずはなんちゅう長いタイトルやねんな。新聞のテレビ欄を念頭に据えし、火曜サスペンス劇場なんぞのタイトルか云うねんな。況してや「デパーティッド」鑑賞直後なれば、その月とスッポンぶり半端ならずして、昨今の商業主義糞邦画なんぞ、所詮はテレビ局主導に由る陳腐極まりなき映画ごっこ、中途半端な反戦思想や政治的メッセージも読み取り得れば、何をしょうむない値打ち付けよ思とんねんな、このタニシが。そもそも初期シリーズが携えし魅力も、シリーズ重ねし挙句今や完全消失、杉山右京のパーフェクトぶりが鼻持ちならぬ風にも感ぜられ、人気シリーズとして無理やり延命せられればこその煮詰まり感は拭え切れぬか。

 

6本目は、イー・トンシン監督作品「修羅の剣士(原題: Sward  Master / 三少爺的劍)」日本語吹き替えや字幕あらざれば、英語字幕にて鑑賞せり。嘗てイー・トンシン主演にて映画化されし古龍原作の名作武侠映画を、そのイー・トンシン本人が監督を務めしリメイク作品。最強の剣士謝曉峰こと「第三の師」と、彼との勝負を望む剣客燕十三、更には謝曉峰の幼馴染にして許嫁たりし慕容秋荻、謝曉峰が思い寄せる遊女たる麗、様々な愛憎関係絡み合う何とも因縁深きメロドラマにして、然れどデジタル加工多用に由る21世紀的アクションシーン満載なる武侠ファンタジー作品。メタルバンド的刺青を顔面に彫る燕十三の役所が美味し過ぎ、例えるならば「キカイダー」に於けるハカイダーか「ウルトラマンオーブ」に於けるジャグラス・ジャグラーか、悪に徹し切れぬ悪役ライバル、酒豪にして天下無双の手練れ、ライバルを失いしかと失意に暮れれば、己れの墓穴を掘るやら、己れの墓石を背たろうやら、挙句は余命幾許ばかりかと、親しくなりし男に自身の奥義を伝授すれば、奇しくもそれこそ宿敵たる謝曉峰にして、自身の勝算憂う御目出度さ、オモロ過ぎやろ。何れ改めて日本語字幕若しくは吹き替えにて再見したき限りかな。

 

到着前に配膳されし機内食は、英国式ブレックファーストを意識されしか「ソーセージ+温トマト+オムレツ+ハッシュポテト+クロワッサン」なり。

 

 

Bangkokより11時間の空の旅を以って、午前7時半、大英帝国はLondon Heathrow空港到着。恒例ワークパーミット照会も、今回は意外にもスムーズにして無事入国果たせば、地下鉄を乗り継ぎ、大阪アジト出発より既に27時間経過せし午前10時前、今宵の投宿先たるブッキングエージェントTom宅に漸く到着。

 

 

南海難波駅構内のコンビニにて贖いしコンビニ弁当+おにぎり召喚、購入より既に24時間経過すれど、果たしてそれが如何な問題たらんや。

 

 

斯くしてLAより飛来されるぴか様の到着を待つばかりなり。