受験、本格始動 そして世界へ | An Ulterior Weblog

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GWが終わると、大学生だと5月病などといったことが起きるが、受験生はそんなことを言っていられる状況ではない(そもそも受験生にGWは無い)。これから夏場に向けて実力を上げておかないといけない時期だ。

もっとも、中高一貫の学校では高校2年にはもう受験対策に入っているはずだから、すでに相当な実力を見せていないと秋以降の本番では不安が残るだろう。


これまで、たまたま始まりが中学受験の算数の話のために数学ばかりだったが、ほかの教科はどうかというか、自分の受験時代の様子になってしまうが、どうだったかを述べておくのも悪くないかもしれない。ここでは、難しいというか、その後、大学や社会に出て、世界レベルでの思考と知識のためには受験を利用した実力の涵養という観点で挑戦しがいのあるレベルはどこかをあげる。


英語。

慶応など、予備校連合から是正を希望されたような非常識とも言える超長文とかいった特殊なものは除いて、全般に難しいと思うのは、京大、東外大と上智大という印象だった。京大が昔ながらの解釈と作文の伝統の頂点で、伝統的総合力が東外大、実用的な面でそのまま現地で通用する上智という感じだった。

変わったところでは東工大。ときたまとんでもない難問が出る。伝説的なものとしてはシェークスピアの『間違いの喜劇』(本当は間違いの連鎖の滑稽という意味だが)を下地にしたものがある。ほとんどネイティブ級の小説読解力が要求されたものだった。

今はどうかわからないが、一橋は昔は佐々木高政、山田和男など、英語に無茶苦茶強い人たちがいて、とてもレベルが高かった。(東外大はそれこそ辞書の神様、岩崎民平が学長をしていた)

これらの英語の問題が十分にできるのであれば、TOEICなどという下らないものは気にかけなくてよい。TOEIC高得点者にこれらの難問題を与えたら、たぶん、問題を前にして途方に暮れるかいい加減な訳や英文を書いて、できたと思いこんで悦に入るだけだろう。TOEFLとは相関があるので、そちらの勉強は役に立つが、筋から言えばこれらの問題が解けるようになってからTOEFL練習をする方がいいだろう。当然、海外の大学に直接進むのであれば、TOEFL対策はほぼ必須だし、大いに海外に出ることを勧めたい。大学は日本で、大学院から海外でというのでもいい。海外では大学院生はほとんどの国で雇われるので金銭的にもよい。その代わり、実力勝負で首になることも覚悟する必要がある。MBAコースなどは違うと思うが、理系の場合は多くは雇われる(企業からの派遣的なのは別)。その基準は都度変わるらしいので(研究室に依ったりする)、詳細は現在、行きたい先の院生に接触して情報を獲得しておく必要がある。それが簡単にできる時代でもある。


数学。

『大学への数学』をやっていれば困ることはない。総じて東大と東工大(特にAO入試)、そして防衛医大あたりが最高峰の難問セットになるだろうか。東大のグラフ理論を背景とした伝説的難問のようなものはもう出ないだろう。でも、これらで高得点を得たからといって、大学でも数学がうまくいくとは限らない。大学の数学は高校数学とは別世界だ。大抵はそのスタイルに馴染めずに挫折していくことが多い。

ちなみに、数学オリンピックでは日本は表彰台に上がったことがない。最近、上昇しているが、上位の常連では全くない。

研究者になりたい人は京大がいいだろう。何せ、数理解析研究所があり(フィールズ賞受賞した森重文が昨年度まで所長をしていた。現在、アジア人初として国際数学連合総裁を務めている)、そのすぐ傍には湯川の創った基礎物理学研究所もあり、交流している。ここの右に出る環境は日本ではほかにないと思う。基礎物理学研究所は広島大学の理論物理学研究所を合併したので、歴代、最強体制だ。


日本史。

何を持って難問かは難しい。各大学でかなり特色が分かれる。よく言われていたのは早稲田政経と立命館だった。これは今も同じかどうか知らないが、ただ、どちらも重箱の隅の感じで、果たしてこれで日本史としていい問題なのかは疑問だった。国立大など論述中心で受ける場合はこういった問題は避けた方がいいように思う。

海外に行くと、日本のことを訊かれることがあるし、相手との会話の中で触れることにもなる。受験というよりは日本を理解してもらうための常識として身につけておく必要がある。そのときには細かな知識というよりは大局観が重要で、そういう意味で上記の難問の姿勢には疑問符が付く。


世界史。

昔は論述で東大とか一橋がとんでもない難問を出していたことがある。これも日本史と同じで立命館、早稲田政経の印象があるが、日本史に同じでこれらの問題で世界史観が養えるのかどうか大いに疑問。

世界史は海外に行ったときに相手を理解する上で重要な下地になる。

ちなみに、日本史も世界史も千ページを越えるような大人向けの全史の書籍がほしいとずっと思っている。全何巻というようなものではなくて、せいぜい2巻構成までの受験レベルは大きく越えて詳しい専門的要素も加わったものがほしい。


地理。

どちらかと言えば、文系より理系の人間の方が得意になりやすいのではないかと思うが、地理の問題はセンター試験以外は受けたことがないので、どこが学習に値する先かというのは何も言えない。

地理は社会に出て世界情勢や政治の動きを理解するのに(資源獲得競争や紛争における地勢関係理解など)非常に役に立つ。


倫理、政治・経済。

こちらもセンター試験のみだったが、倫理はいろいろな哲学思想を学ぶ上で役に立つし、政治経済は現代を生きていく上で大事な知識である。難問に挑む意味があまりある科目とは思えない、というか、難問を造ることに意味があまりないように思う。どちらものちのち社会に出たときには前者は生き方に、後者は実生活に有用だと気づくことが間々ある。


物理。

印象としては東工大、東北大だったが、1つだけ変わったところがある。滋賀医大。大学の物理を意識したような難問が多かった。平均的にはここがいつも難問製造工場だった。ここのを解けることができれば、大学の物理へうまく接続できるだろう。高校生としては最高レベルと誇ってよい。


化学。

東工大。とにかく難しい上に正確さを要求されることで評判だった。過去問をやったことのある人はわかるだろう。まさしく化学屋を求めているというような問題。ただ、この方面でも進むつもりがない人間にはかなりきつい気がする。あと、京都府医大、慈恵医大など医歯薬系で上位の大学のも専門に直結することもあって概して難しい。


国語。

残念ながら、センター試験しかなかったため、特に残っている大学の印象はない。ただ、海外で生活すると、必ずといっていいほど源氏物語などの有名古典文学について訊かれるので(李白や杜甫、老子といったことは訊かれないが、中国系の人間との話では重要になる)、日本人の基礎として押えておく必要がある。ほかには仏教や禅について訊かれることが多い。

数学の集合や論理に強い人は国語もしっかりした文章を書くことができる。なので、自分は文系だからとあまり数学をおろそかにしない方がいいだろう。


最後に、受験時代に一番難しかったものを挙げると、駿台予備校の駿台模試。英語や数学は記憶にないのだが、日本史、世界史、物理は化け物並みに難しかった。物理はほぼ大学教養の内容。滋賀医大をさらに高度にしたといったところか。日本史や世界史は誰も知らないだろうという事項を問う問題を好き勝手に出していた感じだった(大学入試を意識してるというより、歴史マニアを叩き潰そうというような。それでも両方で満点の人間が居たのには呆れた)。物理は将来的にはいいが、受験としてはやりすぎだし、ほかの2つもかなり疑問な出題方針に思えた。今もこうなのかは知らない。


多くは自分の志望校の過去問を消化するのでも大変だろう。しかし、自分の好きな教科があった場合、その方面の目標値として上記の大学の問題に挑戦する意味はあるし、そういう意図であげた。もし、許せば駿台模試を受けるのもいいだろう。

合格を目指すことはもちろん受験生の第一義ではあるが、科目によっては基本的に学ぶのは大学入試が最後というのが多い。つまり、その分野に関する知識が一生涯、ほぼこの時期で決まってしまうのである。折角なので、ここで多いに勉強しておいてほしい。それは国内外の生活で知の源になるからだ。



※いったい、秀才とか天才とかどういう人種なのか、というのに対する1つの解答は以下がいいだろう。これを読んで勇躍するか落ち込むかは貴方次第。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/20944


※※国際的とかグローバルとか言うが、実際にはどういうことが問われるのかという意味では、国際バカロレア試験がある。日本とは如何に違うかががよくわかる。まるで、大学生並み(日本のではなく海外の)

http://toyokeizai.net/articles/-/35943