おそらくタイトルを見て、「日米」の書き間違いではないかと思う人がほとんどだろう。
クリミア情勢は硬直状態が続いているが、今後の流れの可能性については先にも書いたとおりであるし、以下の田岡氏の解説のとおりだろうと思う。
http://diamond.jp/articles/-/49718
しかし、田岡氏もプーチンの辣腕を国際バランスでみているように思われる。私はそうは思っていない。基本的に独裁者である。それほどの強権を発動できるように法律を変えても来た。
さて、本当にプーチンは日本を取りこむ気があるのかどうかはどの段階で判断すべきかは難しいところだが、いきなり攻撃的なことはもちろんできない。となると、合法的に関係を強くすること、これに尽きる。
共同宣言や経済交流などはある意味いつでもできるし、それほど縛りにはならない。もちろん、経済協定の無視などをされると損害は多大ではあるが、極論すればお金で済む話である。
もっと、拘束力を上げるにはどうするか。周囲の国が手出しをしにくくするためには。。。
それが『日露安保条約』だ。
現在、日本人にとっては日米安保条約は中国の尖閣および制空権の牽制として一応機能している。「一応」と書いたのはアメリカはそれほど本腰で守る意志を示していないからである(クリミア侵攻で見直し始めているが)。アメリカは経済的、軍事的大国となった中国を重要視する方針にほぼ転換したと言っていい。(ただし、今回のクリミア侵攻でロシアとの関係が密であるとはっきりすると態度は変わる可能性は大きい)
もし、この日米安保が形だけだと日本国民が明確に嗅ぎ取った場合、在日米軍の存在意義はもうない。そういうタイミングをプーチンが察知した場合、日露共同軍事演習を持ちかけて来てもおかしくないと考える。仮想敵国は本当は中国だが(水と油の関係の両者が近づくこと自体、特別の利害が一致したということだろう)、いま、一時的に関係のよい中国には表立っては対抗できないから当然、北朝鮮ということになる。ロシアにとってはもちろんアメリカへの足枷としても使える。
いずれ、中国への楔の役としても日本が協働してくれるのならロシアに益する。そして、樺太、北方四島の基地を共同とし、領土返還を行う。
はじまりはこれだろう。そして、徐々に北海道に入り込む。ほぼ同じ人口を擁する日本をロシア人の移住で占拠することは不可能なので、人口550万の北海道が狙いとなる。そこに食い込む一番簡単な方法は樺太と千島四島を日本に返還して自動的に組み込まれるようにすること。こうして、北海道にロシア人が簡単に住めるようになるのだ。その人員が多い方がいい。もし、樺太や千島への移住奨励策が極東開発省などで進められているとしたら、それはこの作戦の準備という可能性が十分にある。
日本はこれまで日本固有の領土として返還を求めている。しかし、ロシア人を残したまま返還された場合、何が起きそうかを真剣に考えよ!というのが今回のクリミア侵攻の教訓なのである。
※追記
エストニア大統領はよく認識している。人口比の問題と領土の駆け引きを。エストニアは全面敗北ながら国からロシア人地域を切り離した。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140306/erp14030616210015-n1.htm
今、日本が北方領土を取り返すと漏れなくロシア人がついてくる。それが決定的に違う。安易にロシア人の領土を国内に抱えることの危険を認識すべきである。少なくともロシア人が入り込んで領土問題を引き起こしていない反ロ独立国を私は知らないし、国境問題が解決したところも大統領の交代で国力があれば、反故にされる可能性は十分。日本は第二次大戦でソ連に実際に裏切られているし、今回も以下の通りで国際的な覚書が何の意味もないことがわかる。誰もウクライナを守ってくれないのだ。
http://diamond.jp/articles/-/49798?page=6
北方領土の奪取およびその要衝性については以下を参照。