ダンナ (古着屋Speech) のブログ -6ページ目

ダンナ (古着屋Speech) のブログ

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電車が




目の前をすごいスピードで




通り過ぎた。




風が吹く




僕も少し大人になった。









初めての恋をしたのは




高校3年生の冬。




彼女は今頃何をしているだろう?




中学、高校と




本当に嘘だろってぐらい




女の子と会話をした事がなかった。




前にも言ったけど




僕は




女の子とキャッキャする




イケメンを




指をくわえて




いつも羨ましく見ている奴だった。









童貞のまま高校3年生の冬が来て




僕は車の免許を取ることになった。




彼女に出会ったのは




車校へ向かうバスを待つ




バス停。




そのバス停から乗るのは




その時期、




僕と彼女だけ。




彼女は




細くて白い




雪の様な人だった。









バスが来るまでの二人だけの時間。




喋りかける事なんてできず




下を向いて




ずっとメールをうっているふりをした。




彼女の長い髪から




いい匂いがする。




お喋りしてみたい。




その頃の僕にとっては




女の子は雲の上の存在。




彼氏はいるのか




進学するのか




どんな音楽を聴くのか




いろんな事が気になった。




でも




喋りかけられない。




喋りかけた所で会話は続かず




変な人に思われて終わりだ。




住む世界が違う人だと思っていた。




まどろむ様な冬の朝。




ビューっと風が吹く。




空き缶が音を立てて転がる。




彼女は震えながら




グレーのマフラーに顔を半分うずめた。




ちらっとこっちを見ると




「う~、寒いね、、、寒くない?」




と言った。




僕は




「さ、寒いね」




って言うのが精一杯だった。




少しの静寂。




なにか喋らなきゃ




なにか喋らなきゃ




「ほ、細いから寒いんじゃない?」




「細くないよ~、今ね、ダイエットしてるんだ。」




「え、それ以上細くならなくていいよ、風で飛ばされちゃうよ?」




「ははは、そうかなぁ?」




爆発寸前の心臓。









一人になってこの心臓を落ち着かせたい。









そんな中彼女は言った。




「バスの一番後ろの席に一緒に座ろうよ。」









もう




天国なんだか地獄なんだかすら




よくわからなかった。









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パート2へ続く