こんにちは、シマシマですニコニコぶどう



関西や九州では、早くも梅雨に入りました。

私の住んでいる関東は

まだ梅雨入りはしていませんが、



これから6月になると、

本格的に雨のシーズンとなりますね。傘



さて、みなさんは雨の日に、

なんとなく子ども達が落ち着かない、

いつもと様子が違うと感じた事はありませんか?



今回は、

「天気が発達障害のある子どもに与える影響は?」

と題して、



これからの時期にぴったりな、

天気による子ども達への影響

について考えていきたいと思います!




りんごりんごりんご






ー目次ー

■  天気とことわざ
  ①陽イオンの増加
  ②自律神経の乱れ
  ③まとめ

■  季節性感情障害(季節性うつ病)
       
①季節性感情障害とは?
  ②日照時間

■  発達障害のある子どもと天気






天気とことわざ


それでは突然ですが、



「子どもが騒ぐと雨傘



ということわざをご存知ですか??



子どもが大勢外に出て騒ぐと、

近いうちに雨が降るという

昔からあることわざなのですが、



どうしてこのような

ことわざが生まれたのでしょうか?




『天気予知ことわざ辞典』(大後美保)によると、

次のように書かれています。



「子供が騒ぐと雨」


傘低気圧が来て湿度が高くなると蒸散量が減少し、気圧が低くなるために脳の内圧が高くなり、また、空気中の陽イオンが増加することがあり、これらが精神をいらいらさせる。


傘人体の内臓や血管の働きを支配している自律神経がとくに敏感な人は天気の変化が身体に刺激となって働き、その結果、精神状態に影響していらいらしたり、騒いだりするようになる。



傘大人は自制心があるが、子供はそれがないから騒ぐこととなる。



少し難しい内容だったので、

噛み砕いてご説明いたしますね!OK





陽イオンの増加



みなさんはもしかすると、

陰イオン(マイナスイオン)という言葉の方が

聞き覚えがあるかもしれません。



マイナスイオンが多く存在するのは、

自然豊かで植物がたくさんある森の中です。

そのような自然の中で森林浴をすると、

人はマイナスイオンの効果で癒されて

疲れが取れたり、回復して元気になります。



反対に、陽イオン(プラスイオン)が多い環境では、

頭痛や倦怠感、疲労感、不安感、不眠

などの症状が出て体調不良になりやすくなります。





②自律神経の乱れ



自律神経には交感神経と副交感神経があり、

この2種類が働き合って

体調のバランスを整えています。



交感神経は、

緊張している時やストレスを感じている時に働き、

副交感神経は、

寝ている時やリラックスしている時に働きます。



この交感神経と副交感神経の

バランスがうまくいかなくなると、

体調不良の原因となり、



自律神経が乱れ、調整がうまくいかない状態を

自律神経失調症と言います。



そして、自律神経のバランスが崩れていると、

天気の影響を受けやすくなり、

様々な症状が出やすくなるというわけです。





③まとめ



以上をまとめると、



低気圧がやってくる時は、

陽イオンの増加や自律神経の乱れにより、

大人も子どもも天気の影響を

受けやすいということがわかりました。



けれども、大人は自制心があり、

あまり表に出すことがないため、

子どもの方が行動や言動によって

現れやすいということなのですね。



雨の日や天気の悪い日に、

家で子どもが普段よりテンションが高く騒がしい、

学校で子どもが落ち着かない、

授業中にざわざわしている。



そんなことがあったら、

もしかするとその原因は

「天気」なのかもしれません。晴れくもり傘






■季節性感情障害(季節性うつ病)



日本は春夏秋冬と、

四季がはっきりしている国ですが、



実は、天気だけではなく、

季節によって体調に変化が起こる場合があります。



では、早速ご説明させてくださいね!ウインク





①季節性感情障害とは?



秋から冬にかけての時期に

意欲や気力が失われ、うつ状態となり、

春になると改善が見られることを、



季節性感情障害(Seasonal Affective Disorder)

または季節性うつ病、冬季うつ病と言います。

(うつ病の一種で、略してSAD)



若い成人女性が発症する割合が多いものの、

10代の子どもがSADになるケースもあります。

具体的にどのような症状が現れるのか

まとめてみました。



季節性感情障害(季節性うつ病)の
具体的な症状

勉強に対する意欲が低下し無気力になる
何に対しても興味がもてなくなる
集中力がなくなる
口数が少なくなる
・気分が落ち込む
・イライラする
・不安感が強くなる
・朝起きることがつらくなる
・学校に行き渋るようになる
・過食
・過眠



普通のうつ病と同様の症状もありますが、

特徴的なものは、「過食」「過眠」です。

うつ病では一般的に、

食欲がなくなり、不眠になりますが、

反対にSADの場合は、

食欲が増加し、よく眠るようになります。

また、甘いものを好んで

たくさん食べることがあります。





②日照時間



SADは、日照時間が大きく関係しています。



北欧やヨーロッパような緯度の高い地域では、

日照時間が短く、SADになる人が多くいます。

日本国内でも、北海道や東北地方など、

北の地域にSADが多いとされています。



このことから、

SADは秋から冬にかけての日照量の不足が

原因の一つと考えられています。



SADは、目から入る光の量が不足することから

引き起こされるので、光を補充するために

高照度の「光療法(※)を行うことで改善します。



日照時間と体調に関連性があるということから、

それだけ、人間にとって太陽の光を浴びることの

大切さがわかりますよね!ニコニコ太陽



光療法とは、太陽光やそれと同等の光を与えることで、

体内時計を調節して生体リズムを整えることです。

一部の睡眠障害やうつ病などの改善を図る治療法の一種です。





■発達障害のある子どもと天気



これまでの経緯で、

雨の日や天気が悪い日には

体調不良になりやすい

ということがわかってきました。



そこで今度は、

発達障害のある子ども達の場合について

考えていきたいと思います。



発達障害のある子どもの中には、

自分の体調についてうまく説明できない

子どもがいるかもしれません。


体調が悪くても、

そのことをうまく伝えられないが故に、

誤解されることがよくあります。



頭痛や倦怠感の影響で

授業中にぼんやりとすることがあったら、

「人の話を聞いていない」

と思われるかもしれません。


天気の影響により意欲や気力が

なくなっている場合でも、

「怠けている」

そんな風に思われることがあるかもしれません。



だからこそ、



子ども一人ひとりに対しての

周囲のサポートが重要になります。



雨や梅雨の時期だけではなく、

暑い時、寒い時、台風など、

子どもによって影響が出やすい天候は違います。



どんな天候の時にどんな症状が出るのかを、

保護者や先生、クラスの友達、周囲の大人が

情報を共有し、理解しておき、

いつでもサポートできる

状態であることが大切です。



また、言葉で自分の体調不良を表現することや、

意思表示することが苦手な場合、

誤解されても誤解されたまま、

一人で抱え込んでしまうこともあります。



特に、体調不良が続くと、

学校自体に登校することができず、

不登校になってしまう可能性もあるため、

初期段階での子どものサインを

見逃さないようにしなければなりません。



そのような子どものサインに

気づいてあげられる人が

一人でも多く側にいればいいなと思いますクローバーキラキラ





りんごりんごりんご





最後に!



「目配り、気配り、心配り」



という言葉があります。



今回のブログを書きながら、

子ども達に対して、

「目配り、気配り、心配り」

こんな言葉を忘れずに接していきたいなと、

改めてそんな風に感じました。



それでは、今日はここまで!

今日も素敵な一日をお過ごしくださいね!




明日天気になーれ!ニコニコ太陽

シマシマでしたラブラブ





りんごりんごりんご





鉛筆おまけの一言鉛筆



北海道生まれのシマシマは、

実は梅雨の時期があまり好きではありません。傘

(北海道には梅雨がないのです!)



でも!!



このなんとも言えないジメジメした

梅雨の時期を乗り越えるために

傘や雨用の靴などの

アイテムを用意してみましたスニーカースニーカー



今年の梅雨はポジティブに

過ごせたらいいなぁ!

と思っていますスライムスライムスライム



それでは、また次のブログで

お会いできることを楽しみにしていますお願い!!





りんごりんごりんご





(参考文献)


■大後美保.『天気予知ことわざ辞典』.東京堂出版,1984,p84

■星野仁彦.『気づいて!こどもの心のSOS』.中央精版,2006,p251-253