賢い皆さんは、ご存知かと思います。
僕も何年か前に、または時折、RCAケーブルやスピーカーケーブルや電源ケーブルの長さや純度についての試聴実験を紹介してきました。
今日は、そのあたりを物理的観点から整理しておきます。
接続ケーブル類につきましては、長さの最適値はアナログとデジタルでは異なる、と覚えておくのが良いでしょう。
まず、RCAケーブルやスピーカーケーブル、機器間を接続するアナログ交流電流です。
微小信号での電圧情報であり、波形そのものを伝送しています。
ですから、ケーブル長さは短い方が音質は良くなるはずです。
長くしてしまうと、ハムや高周波ノイズややWi-Fiやスイッチングノイズを拾いやすくなってしまうと考えられますので、短い方がベストでしょう。
一方で、coaxialケーブルはどうでしょう。
coaxialは高周波の伝送になり、75Ω規格でデジタルパルスを送っています。
このときに長さで問題になるのが、反射とインピーダンス不整合とジッターです。
短すぎると、反射波が早く戻ってきてしまい、元の信号に重なりやすくなると考えられます。
ですので、一般に1.5m前後が使われています。
(僕の使っているのはもう少し短いので、適切とは言えませんが、ケーブル同士の接触を避けるためですから、イレギュラーではあります。)
難しいのは電源ケーブルです。
以前の試聴実験のように、機器に近い部分が音質に影響します。
もちろん、純度は高くある程度短い方が有利です。
ですから、壁コンセントより内側や外の線材の純度がそれほど関係しないのは、機器内のトランスから遠いからです。
せっかく純度が高い良い電源ケーブルでも、短すぎるのも良くないと思います。
というのは、電源ケーブルは高周波ノイズフィルタやアンテナなどとしても作用しますので、ある程度の長さの方が安定状態になるかと思います。
ですので、純正の電源ケーブルの長さは1.5〜2mくらいになっているのは理屈にあっていると思います。
ついでにXLRケーブルですが、これについてはバランスなので、アンバランスのRCAケーブルと違って、低出力で差動受信なので、長くても高域減衰やノイズ侵入が抑えられるはずですので、長さは気にしなくても良いかと思います。
