以前から何度かお話しはしてきましたが、改めて今日は機器を例にした「振動」の話を整理しておきたいと思います。



まず、機器の外枠を一体型で作られた超高級機器、それが何故振動対策に優れているのか、ですが、



数式で書いても混乱するだけですので、言葉で説明しますが、




上図が一体型の機器、下図は一般の機器だと思ってください。



上の機器はアルミなどの金属ブロックをくり抜いて中に回路を入れてフタをしますので、フタをカウントすると2つになりますが、ここでは、一体型としておきますと、振動モードは1つしか持たないことになります。



一方で、下の一般の機器は、上下左右前後とネジで止めて箱にしてありますので、独立した振動モードは4つ以上(6つ)持ってしまうことになります。



ネジで止めても、顕微鏡レベルでは独立に振動して振幅ズレが起きて共振してきてしまいます。



つまり、個々の固有の音が機器の回路に侵入し音が変わる要素になります。



では、次は一体型機器とインシュレーターと床板を入れた図で考えます。




すいません、上は4つと書いてしまいましたが、6つの間違いでした。



上図は一体型機器を床置きした図と考えてください。



インシュレーターは通常ネジ止めですが、前述からこれもネジ止めごときでは振動モードは一体化出来ませんから、独立振動してインシュレーターの固有の音が機器回路に入ります。



(逆に、これを利用したのがKaNaDe)



一方で、下図は、接着剤を使ってくっつけてしまった場合を表します。



現実的にはそんなことする方はいませんが、接着剤でくっつけてしまえば、振動モードは一体化して1つになりますので、個々の固有の音は入りにくくなるはずです。



前社にいるとき、機器ではありませんが、似たような個体を使って、ただ置いたとき、ネジ止めの場合、接着剤でくっつけた場合の振動モード測定をして確認しましたので、上記のことが起こっていると推定しています。



およそ面積の半分以上を固定しないと、振動モードは一体化出来そうにありません。



そうなると、固有の共振音を排除するならば接着しか手はありません。



つまり、無重力に近くするしか。



僕にバックロードホーンのスピーカーをくれたオーディオマニア、CDプレーヤーとアンプを背中合わせに5cmくらいの短い線で繋ぐほどの狂人ですが、彼でも流石にそこまではしませんでしたが、興味津々の方は自己責任でやられてみてください?



ついでに、ここまで話をすればお解りでしょうが、ネジ止めさえしない敷くだけのインシュレーターで固有の音が入らないやらの説明があるとすればかなり無理があります。