他の切り口での"アンプはどれも同じ"の動画もありますが、今日はこのからくりを暴きます。
50万円のアンプは、真空管のマッキンの45年前のものです。
3万円のアンプは、トランジスタのデンオンの32年前のアンプです。
⭐️主に音を司るコンデンサーなどの構成部品の寿命は10年程度ですから、交換していなければ、どちらも同じ捨てるような老体の、音がガサガサの同じ音しか出さないアンプでしょう。比較に使えるような適したアンプではありません。
⭐️アンプのメーカーも方式も違うので、値段で性能を単純に比較できるものではありません。
比較するなら、少なくとも同じメーカーの同じAB級とかで買って同じ2年経過後の50万円と3万円のアンプを使ってください。比較変更点は"値段"の1つだけにする、は技術レポートの基本ですから。
(僕は仕事で使うので10年で買い替えてます。次はCDプレーヤーです。)
次に、流している音源は、⭐️直接音だけが入っている打ち込み音です。
音楽の音質の違いは、直接音と余韻と立体感の3つが必要なので、直接音しかない打ち込み音源ではダメです。
この打ち込み音源もからくりの1つ。
シンセサイザーのような擬似音と、ドラムの太鼓とシンバルの擬似音です。
ちなみに、iPadから流して音の周波数をみると、
およそ、250Hzから8,000Hzまでしかありません。
⭐️250-8,000Hzの打ち込み音で、直接音しか出ていないので、どんなアンプでも同じ音に聴こえるでしょう。
⭐️つまり、本当に腐ったアンプらで音像の違いを聴き比べさせるなら、少なくともホールで生録音された、ヴァイオリンやピアノなどの、余韻と倍音と立体感が入っている生楽器の音源でなくてはなりません。高いアンプが安いアンプとの違いは、こもることなく(ノイズが少なく)余韻と倍音と立体感を出すので。
⭐️更に、この2つのアンプのインシュレーターは、どちらも80円程度のプラスチック製なので、強調周波数帯域が同じ(低〜中域)、つまり同じような直接音だけが再生されることになります。
それらのこと⭐️を知っていて、この動画を流して、".どうだ同じだろう"、と言っているなら、ちょっとした詐欺師です。
ただ、メーカー側からすると穴だらけで幼稚、もし部下なら実験からやり直しでレポート書き直しかな。
しかし、100歩譲って古くて高い機器と安い機器が同じ、と洗脳するメリットがわかりません。
こんな動画見ようが見まいが、値段が高くて音の良いアンプを安く買うのがマニアなので。
もっと、マニアが知りたいことを動画にしてください。
なぜ、インターナショナルオーディオショーに行くの?
1,000万円の海外のアンプと、200万円の国内のアンプの違いを聴きたいから行くわけでしよ。
50万と3万の差なんて誰も興味なし。
買える買えないと、興味とは全く別物。