また別のお客様から問い合わせが来ました。



レコードプレーヤーのインシュレーターについて。






メーカーさんの解説を読んでみると、間違った説明なんです。



だから、このような仕組みでよしとしてしまっている理由なんでしょう。



残念です。



「バネの周波数特性を確保」なんて技術用語はありません。



バネが長いときに叩くと低い周波数の音がし、縮んだときに叩くと高い周波数の音がしますから、確保って日本語何?



正しく書くならば、"バネの反発係数を適切に研究し" とか、"バネの振動を利用し" とか、でしょう。



それから、金属バネを使って、「外部振動を遮断」することなど出来ません。



使っているプラスチックよりも長いバネを使っていますから、バネの線形の自由振動が支配してしまいます。



つまり、直線的に、時間をかけないと減衰していきません。



イメージとして、一度揺らすと揺れ続けるわけです。



そこで、近くを歩いて振動を与えたら、自由振動バネに別の振動を与えてしまうので、反発して、針が飛ぶ、のです。



今時、こんな原理でよしとしているところから、時代錯誤を思います。



よほど技術者がいないんでしょうか。



前にも書きましたが、減衰させるには、バネ部分をプラスチックにし、周りを重い金属にしなければなりません。



構造が全く逆。



まあ、それがKaNaDeなんですけど。