Facebookを見ていたら、こんな記事が投稿されていた。
オーディオの部分を整理すると、
①最上級のオーディオ機器は、新車が買えるほど高価。
②安いオーディオ製品と、高いオーディオ製品を聴き比べても、音の違いがわからない人が多い。
③これは、行動経済学解説「勘違いが人を動かす」に書かれている引用文(であって私が文句を言っているわけではない)
④(音の違いはわからなくても) 人は高いオーディオ製品で音楽を聴くと、無上の喜びを感じるのも事実。
⑤脳が納得する「経験」は、本物である。
⑥ただ、物価高は苦しい。
と言っている。
これをどう捉えるかは、読み手の職業によって変わる。
Facebookに投稿しているのは、オーディオショップである。
オーディオショップの見解としては、(高いオーディオの音がわからないはずはなく、値段は相応であり、) 営業妨害だ、とでも言っているのかな?
ただ、例えばちょっと音楽を聴くだけの一般消費者の立場からの感想はどうだろうか?
オーディオ雑誌を見ると、高いオーディオ製品とは、海外製の500万円のパワーアンプ、海外製の800万円のスピーカー、国内の200万円のCDプレーヤーなどを指すのではなかろうか?
アクセサリーもしかりである。
今や、こぞって高い新製品が並んでいる。
先月まで7万円のコンセントアースに驚いていたら、今月には20万円のものが新発売され、オーディオボードは40万円、オーディオラックは100万円でも買えないものも出ているではないか。
これを読んだ一般人、オーディオショップにふらりと出掛けてみて、音を聴く。
はたして皆が良い音だったと、感動して帰るとは考えにくい。
OTOTENに出展していても良くわかる。
マニアの人たちばかりでしょうが、2日間で僕のブースに100人を超える人が試聴に来る。
「安いこのブースが、一番音の違いがわかる。」と言って帰る方も少なくない。
業界の作る側も売る側も、客の声に耳を傾けて、寄り添う努力をもっとすべきと思うこの頃である。
つまり、景気が悪くなる一方なのだから、作る側も売る側も、もっと安くて良い製品作りに努力されたいと言う心の叫びなのでは?
日本のオーディオ人口が世界の4%しかない(富士キメラ総研資料)のは、景気だけのせいでは済まされない、叫びとも取れよう。
人それぞれ立場によって見解は異なるだろう。
または、全文を正しく理解しないと誤解も招くだろうし。
皆さんはどう受け止める?