商社さんから連絡があった。



セルロースナノファイバーを出してもいいと。



メーカーや品番は内緒である。



先方は遠方のため、TV会議となった。



セルロースナノファイバーとは先報のとおり、木から作られる。



細かく切断し、μレベルまで細かくし、新聞紙やコピー用紙やトイレットペーパーが作られてきた。



それではまだモノレベルまで分解出来ていないため、更に溶剤等で分解してnm級まで粉砕したものがナノファイバーだ。



構造式に、炭素と窒素の6角構造を有する(だからセルロースと呼ばれている) モノ単位まで粉砕されたのだ。




その手に、様々な手法で、新たな手を繋げて作られたナノファイバー。



水酸基を別の促鎖に変えたナノファイバーを2種類のサンプルを供給していただく。



どちらも性質が異なるため、電気的特性がどうなのか、また振動特性はどうなのか。



つまり、アースとしてどうなのかインシュレーターとしてどうなのか、または全く思いもよらない特性が出るのか。



ただ、困ったことが1つあり、それは量産時の値段である。



値段の提示は、評価が終わったあとになるが、価格レンジとしては金属の銀に近い値段らしい。



少量の添加で効果があったにせよ、出来上がった商品は流石に1万円、2万円には出来そうにない。



10周年特別限定品として、考えてみる手はあるが。



何にせよ、まずは音に変化があるかどうかだ。



何せ、アースなら、完成度が完璧に近いP&Gを超えるものがあるのかどうかなのだから、一瞬で悪化撃沈もありうる。