このことも、以前のまとめにもなるのだが、あえて記述しなおしてみたい。




これを開発したとき、販売企画書はBtoBと結論付けていたので、マーケティングを企画していた。



つまり、主要メーカーにモニター依頼することである。



このモニターという言葉が非常に曖昧なのだが、僕の前にいたところの常識では、


①あくまでも貸し出し


②結果報告を受ける


③結果が良くない場合、非消耗品は返却


というルールである。



A社)

結果報告はなく、ブツが返却されて来た。



E社)

やはり鉄の方が好みで、これを採用してほしいならば、値段を鉄よりやや高い水準にし、銀色に塗装すべし。

ブツは返却されず。



M社)

結果は素晴らしく、限定機種で採用したい。

その後、現社に移ってから再度打ち合わせしたが、話は頓挫。

ブツは返却されないどころか、試聴会で勝手に使用された上、新製品に形状を真似された。



T社)

結果は必ず報告する、ブツも返却すると、言われて8年経ち、待ち続けているが、音信不通。



S社)

ある有名人を通してモニター貸し出し依頼があったので、心良く貸した。

中々良いとメールを頂いて、もう少し貸しておいてほしいとのことから、音信不通となり、ブログで顧客に販売した?との信じられない書きこみが、貸したブツを。



(頭文字は会社名に準ずるとは限りません。)



これらの対応は、営業マンおよびサウンドマネージャーを名乗る人たちであり、表舞台に出る方なのである。



どこの業界もそうだが、メディアに出る顔となる担当者がクソだと、困るのは開発部隊はもちろんのこと、部下たちもだろう。



市場のマーケティングをすべき立場の人間が、個人の趣味趣向を開発に押し付ける立場に変身してしまっているのだから。



だから、こんな職場でいくらやっても、それが趣味なカスタマーにしか売れず、万人に売れるものなど出るはずもないのだ。



音もわからず、価値もわからない。



だから、この数ヶ月間のマーケティング活動の結論として、この業界に新材質のBtoBは手柄を持って行かれ値段は叩かれて危険しかなく、BtoCを主軸とした販売にすると決定した。



音はわからずとも、価値を知って直ぐに取材に駆けつけて来た、日刊工業新聞、日本経済新聞、特許丁広報係は、大したものである。



一気に、僕のブランド基盤が出来上がった。