常連様から、質問を受けました。



以前に記載した内容ですが、もうかれこれ4年も日記を書いていると、探すのも大変。



改めて、記載します。




信号線とリターン線の2本のケーブルを捩る場合があります。



専門用語?で、ツイストペアケーブルと言うらしく、初めから捩ってあるケーブルも売られています。



ノイズ対策の技術書に記載されています。



用途は、「デジタル信号転送に」、と記載されています。



効果は、デジタル信号伝送の磁界ノイズやクロストークの低減とあります。



この内容から、スピーカーケーブルには必要なし、と僕は解釈します。



ついでに、市販のデジタル転送ケーブルである同軸ケーブルについても、記載されています。



デジタル転送のリターン線を依ってあるのは、静電、電磁シールドの役目もあり、一石二鳥と解説されています。






ついでに、被誘導側とノイズ側の両方にツイストペアケーブルとした場合は、逆効果でノイズを相殺できなくなっていまうと解説されています。




アナログ転送であるスピーカーケーブルを捩るべきか捩らないべきかは、音質を取るかノイズ侵入防止を取るか、どちらか2択になると解釈します。



いいかえれば、

 ①音質を良くしたいならば、捩らない。


 ②音質が悪くなろうとも、ノイズ侵入(新幹線、ラジオ局が近いなども)を防止するなら捩る。


と解釈されます。



ケーブルを捩るということはどういう物理現象かというと、2つの被覆プラスチックが絡まるため静電容量が高くなるので、抵抗値が上がり電気の流れが悪くなる。



と解釈されます。



いいかげんな測定ですが、みてみましょう。



LCRテスターで抵抗値を測ります。



冬の低湿度のため、静電気による誤差を減らすため綿タオルの上で測定しました。



まず、ゼロ点というか、わに口ケーブルの抵抗値が、今0.006Ωです。



プラスチック被覆の2mm単線の抵抗値を測ります。





0.014Ωとやや上がったようです。



では、隣の黒い方を白線に捩ってみます。



白線と黒線は同じもので、白線は捩ると短くなって抵抗値が変わる恐れがありますので、黒線だけ捩ります。




0.025Ωと上がりました。



ゼロ点が0.006Ωだったので、誤差を考慮して0.014+0.006=0.020Ωよりも高い数値ですから、「ケーブルを捩ると抵抗値が上がる」、と僕は解釈します。



(他の方がこの数値でどう解釈するかは知りません。)



いい加減なテスターですから、結局は音を聴いて判断します。



あと、実際にこのケーブルを左右スピーカー2mmずつ使って、捩った場合と捩らない場合を、比較試聴していますが、捩らない方が音質がクリアに聴こえます。



幸い、自宅は外部にノイズ源がないため、音質重視が可能です。