先週のレッスンで、Mai先生からいきなり指摘されたのが、僕の腕前ではなくて、
「エー線の倍音の高い音がキツイ、であった。」
ちなみに、エー線というのは、E線を正しくはそのように読むのであり、一番高いミの開放弦のことである。
KaNaDeの肩当てを外してみたところ、
「音のキツさはこれが原因ではない。」と、ほっとしたものの、原因はなんだろう?
僕も耳には自信があるはずなのに、先生の指摘が良くわからない。
"イタリア製の楽器だからではないのですか?"
「そうなんでしょうか?
弦のような気も。
ドミナントて、あんまり好きな音じゃないんです。
ゴールドプラカットを使う方が多いですし、またはオブリガートを私は使ったますが、その方が柔らかい音になります。」
家に帰ってから、簡易周波数特性をスマホで撮ってみたら、
ああ、基準音から5つ目の3,330Hzが高く出ています。
これかなぁ?
自分ではそこまでわからない。
何度か弾くと、引き方の強さにもよるようですが、飛び出しやすい。
工房の彼にメールで尋ねてみました。
「たぶん、駒だと思うよ。
駒のE線を乗せるプラスチックの接着剤が弱くなっていくとそうなることがある。」
なるほど。
でも、先生の耳は凄い、負けました。
倍音を全部聴き分けているのか?
やはり、プロの演奏家の耳はダテじゃない。