ケーブルに静電気が起き、その静電気が残った状態において音質が濁る現象は、試聴上明らかです。
ただ、何故濁るのか?
電気解析技師によると、ケーブル自体の抵抗値があるため、所有の計測機器では1μAまでしか測れず、被覆材の違いはバラツキに入ってしまい捉えられない。
でも試聴すると違う。
横道に逸れますが、ICチップやオペアンプの話。
こういう部品て黒いじゃないですか、何故だか教えてもらったのです。
まず、樹脂の種類はKaNaDeと同じフェノール樹脂だそうで、架橋密度を変えてつまり分子量を変えて、音がクリアになる硬化条件(温度と圧力)を求めているそう。
で、フェノール樹脂の硬化剤はヘキサメチレンテトラミンという白い物質なので、焼き上がりは薄茶色になります。
で、黒いのは導電性のあるカーボン類を添加しているからだそう。
理由は、集積回路の中身は密集しているため、弱い静電気で故障しやすいため、導電性を高くして静電気が溜まりにくいようにしている。
冬の乾燥時には、例えばパソコンのプラスチックカバーを開けてチップが故障するくらい敏感だとか。
また、静電気が起きると誘導ノイズの影響があると。
なるほど。
で、静電気について調べていくと、
プラスチックは静電気が溜まるので、電圧が高くなって、あるとき放電し、バチっと。
そういう高電圧の放電は、電磁ノイズ源になりやすいらしい。
何故なら、高い静電気の放電は、電流立ち上がり速度が大きいわけで、そうすると誘導ノイズを生じるのだ。
電流の時間微分di/dtが大きいと、大きい誘導ノイズを生じる、と。
そうかのか、誘導ノイズの影響か?
ただ、静電気そのものが、電気信号に影響を与えていることも否めないが、それは調べが付いていません。