これはあくまでも、展望なのですが、インシュレーターの方にノボラック系のフェノール樹脂を使っているわけで。
実は仮想アースに応用したらどうかと。
ちょっと難しい内容なので、噛み砕いてご説明出来るかどうか、
ポリアセン系物資(PAS、PAHs)というのがありまして、ベンゼン環が横に連なって、ある程度高分子化していまして。
炭素に対する水素の原始比率、H/Cが0.5なのです。
これは、電気を貯蔵する性質があるそうで、バックアップ電池に応用実用化されています。
炭化収率の高い性質のノボラック系フェノール樹脂を焼くと、ポリアセン系物資が出来上がります。
条件設定が、かなり難しいようですが。
さて、これの作り方なんですが、実は炭素収率が高い有機物を還元雰囲気流中で燃やして、炭素化する熱と時間と雰囲気の条件によって、出来上がるものなのです。
以前の会社でも、大昔、CCコンポジットのブレーキを研究試作する際には、フェノール樹脂を燃やして作っていましたので、見当は付きます。
気になる点は、高分子化すると導電性が高くなるので、仮想アースでは効きすぎになるかもしれません。
一般の無機電池と反対に、ポリマー電池っていいます。
ただ、非常に興味があります。
私がこれから自分で作るのは年をとり過ぎてますので、落ちついたらレジンメーカーさんに聞いてみようかと考えています。
1つ開発が終わると、もう次のことを考えてじっとしていられない性分です。