Stradivariusの真実と嘘を読ませて頂いたり、色々な関係者の方々の話を聞かせて頂いたりするて、生意気ながらに自分なりの解釈が生まれて来ました。


ヴァイオリンに限らないも、弦楽器の寿命って200年くらいなのでは?


それは天才パガニーニがStradivariusに見せられたのは、その新作の音色または弾きやすさに感動したわけであり、現代の2022年にパガニーニが選ぶのだろうか?


菊田さんのヴァイオリンを選びはしないだろうか?





このヴィオッティの修復中の内部や、外部の色あせた木を見ても、既に木の構造が崩れていはしないだろうかと。


(かつて、岩木さんの娘さんがスイスから帰国されたときに、KaNaDe TheStrings2を付けて試奏してもらったところ、オールドヴァイオリンの倍音がものすごい勢いで発せられたため、今にもヴァイオリンが破壊するのではないかと心配になり、やめてもらったことが記憶に新しい。)


まさにハンマと呼ばれるStradivariusの成熟期1700年代の初頭の作品のことであるが、触れた演奏家たちは、声を揃えて素晴らしい、と称えたが、聴いている聴衆は"鳴っていない"と言ったそうだ。


ちょっと弾いただけでは、鳴るはずもない、そういう年代物になって来ているのは間違いなさそうである。


著者の中澤先生は、TV番組のヴァイオリン音当てクイズに、ヴァイオリンを貸し出しされていると、記載されているが、


中々、皆がStradivariusを言い当てることができないことにも触れていた。


至近距離では雑音にも聴こえる倍音成分が出るからだそう。



ここから先は、個人的な見解である。


名機とされるオールドヴァイオリンを演奏するのは、もちろんそれらを借りることを託されたほどの名人である。


そして、その楽器を大事に弾いてくれているわけだ。


しかしである。


その演奏テクニックは抜きにして、音色を好むか好まないかは、ヴァイオリンを触ったこともない素人の音楽マニアたちばかりである。


その人たちが、Stradivariusを良い音に選ばないならば、もう意味的価値はないのでは? とも思う。


新作の方が良い音として認識するならば、それで良いではないか。


もう今なら、1900年くらいの名人が作ったヴァイオリンあたりが良いのではないか?


(友人もそう言っていた。

1900年頃のフランス製が、今一番良さそうだと。)


お金を頂き素人に聴いてもらうわけだから、それなりの名人が作った比較的新しい年代のヴァイオリンを使う時代になったとも言えないだろうか。


さもなければ、高いお金を払ってあなたの趣味の古いビビったヴァイオリンの音をわざわざ聴きに来たのではないと言う人も増えて来そうだ。


どうなのか。


独り言なので、怒らないでほしい。




奏KaNaDe/複合材料ノートのmy Pick